「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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シービスケット

 祝・ディープインパクト無敗で三冠!ってワケで競馬映画「シービスケット」のレビューです。

 世界恐慌を切欠にどん底に落ち込んだ1930年代アメリカに忽然と現れた庶民のスター・ホース“シービスケット”と、厳しい時代の中で挫折を味わった3人の男たちのサクセス・ストーリー。競馬にまったく興味がない人も共感できる癒し系人間ドラマに仕上がってます。
 西海岸の競馬は一段下に見られ東部との交流などない時代。3人の男たちと出会うことで負け続けのチビ馬は西の王者まで登り詰め、真に認められるために権威ある三冠馬との対決に挑む。このシービスケットの奇跡の活躍や登場人物に降りかかる数々の試練は、ドラマチック過ぎて信じ難いですがほぼ実話がベースであります。

 競馬ファンを唸らせるのはレースシーン。ゲーム「ギャロップ・レーサー」を思わせる騎手視点の映像など工夫されたカメラ・ワークで大迫力のレースを再現しています。それもその筈、レース・デザインはペイザバトラーでおなじみ名騎手クリス・マッキャロンが担当。更にゲイリー・スティーヴンス(ゴールデンフェザントで活躍)もライバル騎手役を好演。もっとも騎乗フォームが綺麗過ぎて主役が下手糞にしか見えなかったりするのですが。
 難点は3人の主役をクルクルと入れ替えながら過去を描く序盤。駆け足過ぎるし、なんとなく馬主と調教師と騎手の父がカブって混乱しました。まとまりが悪くかったるい45分です。ここを我慢してシービスケットが登場するまで待てば後は最後まで退屈しないんですが。

 さて、映画本編で触れられてないあたりをちょっとトリビア。
・馬名のSea Biscuit は「海軍用乾パン」の意で、父Hard Tack (乾パン)からきてる。
・本格化は4歳からで、2~3歳時は58戦14勝。初勝利は18戦目と廃用されて然るべき駄馬。
・7歳まで走り生涯成績は89戦33勝。種牡馬となるも産駒には恵まれず。
・実は日本にもシービスケットという馬がいたが、全く別の馬で血統も違う。
・映画では悪役のWar Admiral は生涯26戦21勝。3歳時にはアメリカ三冠を含む8戦無敗。
・マッチレースはSea Biscuit 5歳、War Admiral 4歳の11月に行われた。
War Admiral は1945年のリーディングサイアーで、種牡馬としても成功。
Sea Biscuit の父Hard TackWar Admiral も伝説的名馬Man o'War の産駒。
Man o'War 系はアメリカの至宝血統だが、絶滅の危機に瀕し続け現在は稀少。
Sea Biscuit は勿論、War Admiral の直系も既に絶滅している。

シービスケット シービスケット
トビー・マグワイア (2005/07/06)
ポニーキャニオン

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CUTIE HONEY

 ついに観てしまった。うん、外してるようで効いてるようでもあり微妙。いわばアミバ様に秘孔を突かれたかのような・・・。

 低予算を逆手に取る70年代特撮テイストのチープな映像。サイケファッションの佐藤江梨子で“夜霧のハニー”をプロモート。庵野秀明監督は徹底的に30年前のオリジナル・ハニー世代にサービスしてますが、臆面もなく映画館に足を運ぶ四十男はいない気がします。意味なく派手な爆発のミニチュア特撮とか巨大化・京本政樹とかゼネプロ時代からの庵野ワークスを知る人がニヤリとするシーンも多々ありますが、何れにしてもウケル客層が狭すぎ。徹底したバカバカしさを追求した映画なのに、一般向けの無数のギャグが乾いた笑いしか生まないという悲劇。マニア向けビデオを劇場公開しちゃダメでしょ。
 そもそも、その肢体の割には妙に艶気がなく、恥らう演技なぞ望むべくもない、勿論凛々しくもないサトエリがハニー役ってのに無理があるんですが、監督の目的はアニメっぽく実写を撮ることであり、その目的においては原色映えして現実離れしたサトエリというキャラは貴重。だから、チラリズムを放棄し、アクションはパラパラ漫画で誤魔化し、演技の酷さに目を瞑るのは理解できます。しかし、サトエリの資質に合わせてハニーの設定をノーテンキでおバカなキャラにするとは。誰が「Dr.スランプ」を演れといった。

 最大の見所はだってだってなんだもんな主題歌が流れるオープニング。ツボを抑えた原作風アニメからサトエリの柔軟な身体を活かした無茶なポーズ連発の実写アクションを経て派手な爆破に到る展開は見事。ハチャメチャなノリで一気にテンションを上げます。ただ、この勢いは長続きせず後半弛むんだけど。90分しかないのに。
 これ、いつもの庵野パターンで後半にシリアスなテーマを混ぜた所為だと思います。お気楽ハニーで行けばいいものを怒りとか友情とか表現させるから失速しちゃった。特にハニーがバカなのは生まれたてだからという設定なのに、客にはサトエリだからバカっぽいと受け取られるとこが不味い。どだい90分で明るく元気なコメディを提供しつつハニーの成長を描き愛を語るなんて無理でした。それなら無理に風呂敷を畳まず、続編を匂わせながらパンサークロー四天王とのコミカルな戦いを繰り広げて欲しかったです。四天王は一度で決着つけるには惜しいキャラだったし。特にミッチー。

 結論、映画じゃなくVシネか深夜TVでシリーズ化すべき作品。

キューティーハニー キューティーハニー
佐藤江梨子 (2004/12/22)
バップ

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マイ・ボディガード

 邦題が松竹の感動もの路線「マイ」シリーズにカテゴライズされてしまった為、宣伝に惑わされて酷い目にあった女性客多数と思われるハード・ヴァイオレンス。なにしろボディガードと少女の心温まる交流という皆が期待するパートは最初の1時間のみ、残り1時間半は復讐鬼と化した男が事件の関係者を皆殺しする残虐な映像が延々と続く。敢えて名付ければ「マイ・コマンドー」とかが相応しい作品です。

 脚本は「ミスティック・リバー」のブライアン・ヘルゲランドなので救いの無いお話で後味は物凄くダーク(勿論それは僕好み)。前半部分の演技派2人の競演は文句無しで素晴らしいです。少女役ダコタ・ファニングの存在感が図抜けていて、オスカー俳優デンゼル・ワシントンですら食われる出来映え。正直、もっと二人の交流を見たかったです。一方、思いっきり好き嫌いが別れる後半の復讐劇はデンゼルの独壇場。ターゲットだけをスマートに暗殺する「仕事人」とかに慣れてる日本人としては、巻き添えをものともせずクラブを爆破しロケットランチャーをぶっ放す他の何も目に入らないバーサーカーモードのデンゼルに置いてけぼりでした。退屈は全くしなかったけどね。
 しかし、2時間半も尺があるのに主人公の過去をちゃんと描かないのが不思議です。その結果、主人公の心情はデンゼルの演技任せなので、「何故そこまでするのか?」ってのが充分には伝わってこない。そして無駄に凝ったカメラ・ワークと頭がおかしくなりそうな映像エフェクトがとても鬱陶しいのも辛いです。僕は前半も後半も美味しく戴けるクチなんだけど、このやり過ぎの演出のおかげでお腹一杯になっちゃいました。ラストも甘いし。

マイ・ボディガード 通常版 マイ・ボディガード 通常版
デンゼル・ワシントン (2005/06/29)
松竹

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海猿

 既に続編に当たるTVシリーズ(無論、僕は観てない)の放送も終了し、激しく出遅れながら今頃観賞。原作漫画も未読なのですが、海難救助モノと思っていたのでビックリ。まさか、「トップ・ガン」のリメイクだとは!
 いや、皮肉じゃないですよ。本当に良く出来た和製トップ・ガンでした。脚本がしっかりしていてテンポも良く、ベタなストーリーなのに退屈させることなく良質の娯楽映画に仕上がってます。海保の協力による本物の艦船を活かした映像なのも好感。個人的には教官の間違った指導の所為で主人公は明後日の方向に突っ走ってると思うんですが、それでも最後はちゃんと泣かしにきて安っぽくはあるが綺麗にまとまる。トップ・ガンを撮れって言われたって出来てくるのは劣化コピーの粗悪品(敢えて具体名は秘す)ってのが常だった日本映画界に、金をかけずにエンタメのツボを押さえるスタッフが出てきたってことに、惜しみない拍手を贈ります。
 難を言えば、メインの海保パートに比べラブ・ロマンスが弱過ぎる事。あの温いネタでラストまで引っ張るのは無理があり、最後は蛇足っぽくなっちゃったのが残念です。加えて言うなら、上司の許可とった上に休暇中もまめに連絡入れてたヒロインを休み過ぎを理由にいきなり馘って流れは設定として非常識。あと、主題歌(JOURNEYのOPEN ARMS)をココ1番で多用しすぎに感じました。燃えシーンはトップ・ガンのDENGER ZONEに対抗してSEPARATE WAYSを使って欲しかったというのもありますが。

海猿 スタンダード・エディション 海猿 スタンダード・エディション
伊藤英明 (2005/02/16)
ポニーキャニオン

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