「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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機動戦士Zガンダム -星を継ぐ者-

 当ブログで何度か言及していたにもかかわらず放置していた新訳ゼータ第一部をやっと観賞。この映画は単独で観ればTV版ダイジェスト以外の何者でもありませんが、三部作からなるのが前提の作品なのでこの段階でシナリオの評価は無理ですね。

 ただでさえややこしい物語の約15話分を90分強に収めたわけですが、驚くほど圧縮率が高くてハイテンポ、旧作を観てない客は置き去り必至です。脳内補完が要求されるので当時のファン向けってのは納得です。エンドロールのキャラ数のあまりの多さに唖然。しかも古い絵と新しい絵でキャラの顔立ちが別人なんで混乱に拍車がかかります。
 新旧の絵が混在するのは予算の都合なんでしょうが、キャラ絵を「マッチングなんかするわけない」と割り切ってるクセに、画質とかだけ色々と高度な処理してマッチさせようとしてるのが微笑ましいです。特に殆んどパズル状態の旧作編集部分は拍手ものです。メカはやっぱりリメイク版の方がグッド。特にアッシマーが異常に格好いいです。

 旧作では特に重要でなかった両親の死が丁寧に描き直されてる所をみると、母の死が影を落とす小説版のモチーフを焼き直すのかとも思ったんですが、富野監督は主人公カミーユの性格とあの破滅的なラストは変えると言ってるらしいんでどうなるやら。今のところは自己中でキレやすい若者のままですが。第三部までのサブタイトルを見る限り世代交代と愛がテーマのようですが、TV版は全くそんな話じゃ無かっただけに今後どんな展開を見せるのか楽しみです。

 あとガンダム映画なら無理矢理でもお約束のシャワーシーンを追加して欲しかったです。

機動戦士Zガンダム -星を継ぐ者- 機動戦士Zガンダム -星を継ぐ者-
安彦良和、大河原邦男 他 (2005/10/28)
バンダイビジュアル

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アイ,ロボット

 タイトルはSF界の巨匠アイザック・アシモフ通称かみそりアイザックの論理ミステリ短篇集「われはロボット」から取られてますが、中身はロボット三原則だけ借りてきたSFアクション。ロボット好きで絶滅危惧種“SFファン”の最後の世代を自認するマピールさんですが、これは「なんか地雷臭い」と観賞を避けてきた作品です。
 勿論その予感は正しかったわけで、全米で大ヒットしようがアクションシーンはそれなりの迫力で一般ウケしようが、こんなものにアシモフ先生の名を冠する事を容認するわけにはいきません。ウチは基本的に極力ネタバレを避けてるんですが、今回は以下ネタバレに配慮せず批判させていただきます。

 何が癇に障るかと言いますと、前半はミステリー仕立ての振りをしておきながら、後半は頭を空っぽにして観る娯楽アクションになってる中途半端な所。最初からバカSFアクションに徹してくれてれば楽しめたかも知れないんですが、原作を知ってるマピールさんは当然サスペンス・ミステリーとして観るわけですよ!ロボットが三原則に外れるがごとく動けるのは何故なのか論理的に組み立てるわけですよ!それが三原則バイパス機能搭載のカスタムロボなんて舐めた真似されたんじゃ、真面目に頭捻ってたコッチがバカみたいじゃないですか!!更に言えば三原則の行き着く先がなんで「革命」なのかさっぱり理解できません!!

 それに主人公がロボ嫌いになった過去。交通事故は相手の居眠り運転が原因らしいですが、自動運転は実用化されてなかったんですか?更に彼は端的にいえば「奴らは無神経で融通が利かねぇ!」って理由で嫌ってるのに、バカ正直で任務に忠実な筈のロボットの安全性を最初っから疑ってるのはおかしくないですか?あと優先順位を無視してでもロボに助けて欲しかったのが主人公の娘という設定とかならもっと感情移入できたと思うんですが、なんで見ず知らずの少女に?
 細かい事を言えば死んだ老博士の行動も意味不明です。監視されてるのに特別なロボットを作れてたり、そのロボに敵を倒させるという発想はまるで無かったり。三原則無視のロボに感情を持たせたら敵以上に厄介な存在になる気もしますし。心があれば三原則はいらないという論理的な説明があれば別ですが。

 ラストでロボと人間の共存を匂わしてますが、普通に考えれば新型ロボ(リミッター解除お知らせランプつきの親切設計)はスクラップにして人間を守ろうとした旧型ロボと暮らす道を人々は選択すると思います。ああ、使い古されたテーマなのに何故こんなに生煮えなのか。製作者は漫画版キカイダーでも読むといいです。

 まあ、猫をちゃんと助けた事と、バイクがカッコイイのは褒めときます。あとブリジット・モイナハン演じる冷静で理知的でロボ・フェチのキャルヴィン博士は原作イメージを損なわないキャラ作りでグッド。主役のウィル・スミスはやたらと脱ぎすぎです。

アイ,ロボット アイ,ロボット
ウィル・スミス (2005/07/07)
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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チャーリーとチョコレート工場

 君もネバーランドでマイケルと握手!!

 ・・・いや、深い意味は無いんですけどね。ウォンカさんが児童虐待で逮捕されて裁判にかけられるオチでも一向に構わなかったのにって話です。でも実際にはティム・バートン監督はフォースの暗黒面に引き込まれること無くハッピー・エンドなポップ・ファンタジーに仕上げたわけです・・・もっとブラックビターになるかと思ったのに、チッ。

 ウォンカ社長の過去話などが付け加えられてるものの、かなり原作に忠実だったのが意外でした。原作は世界的にメジャーな児童書「チョコレート工場の秘密」で、マピールさんも小学生の頃に読んでチャーリー君の貧乏描写にトラウマになった過去があります。というか今回の映画化で初めて作者が「予期せぬ出来事」のロアルド・ダールだと知りました。そりゃ風変わりで悪趣味になろうというものです。そんなワケでストーリーのダーク部分は今回に限っては監督の仕業ではなくダールのテイストで、そこにバートン・ワールドの傾いた家やポップな工場の映像を加えた形ですね。そのせいかクセの強い作品でありながら不思議と拒絶反応は少ないようです。

 ジョニー・デップが演じる時点で誰もが予想したように、この映画は「ウォンカとチョコレート工場」です。ウォンカさんは劇中のリスと同じように「親にスポイルされてない子供」を選別してるだけで悪い子に罰を与えるのが目的じゃないというスタンスで、勧善懲悪で語られがちなこの物語を親子愛の話に切り替え主役を簒奪します。父親との確執でウォンカ自身も歪んで育ったという設定を加えたことで、原作の「でしゃばらないことが美徳」という現代アメリカでは受け入れにくい英国風結末を大切にしつつ、上手くバートン風味のハート・ウォーミングに処理したのはさすがでした。

 そして従業員ウンパ・ルンパが素晴らしいです。アレを思い描いて童話読んでた子供達はいないと思います。とにかくダンスが不気味で楽しそう。クイーンを思わせる曲に円月奏法からギタークラッシュやレフティのバイオリンベースなどを盛り込んだハイテク少年の回のショーも捨てがたいけど、E.L.O風の曲が聴ける金持ち少女の回のショーがお気に入りです。吹替&英語字幕を確認したら歌もなかなか上手く翻訳されて日本語歌詞でも安心。

 この映画が全然子供向けじゃないのはちりばめられたオマージュの数々で、ディズニーランドの「It's a small World」風の人形のシーンは最高。2001年やサイコ、クロサワなどの名画からセルフ・パロディまで映画通向けのネタもいっぱいです。ただ、英語力皆無なので駄洒落がわからないのが辛いとこ。字幕や吹替えも頑張ってくれてるんですけどね。

 関係ないけどウィリー・ウォンカがアルフィーの高見沢さんに見えてしょうがないです。

チャーリーとチョコレート工場 チャーリーとチョコレート工場
ジョニー・デップ (2006/02/03)
ワーナー・ホーム・ビデオ

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キャットウーマン

 陰謀に巻き込まれ殺された罪のない女が9つの命の猫パワーで蘇り復讐するというのは、ミシェル・ファイファーが演じた「バットマン・リターンズ」のキャットウーマンによく似たプロットなんですが、コッチの猫はハッピーな脳みそなのでちっとも復讐に取り掛からないで妙に弾けてます。
 カポエラキックで宝石泥棒!セクシー・レザーに身を包み楽しげに鞭で男をしばく!!イケメンにじゃれる!!!悲壮感など欠片もありません。だいたい自分が殺された事に気付かないってのが脳天気ですが、猫は忘れっぽいから仕方ないですね。

 2004年の最悪映画を選ぶラジー賞にて見事主要部門総なめを決めた作品ですが、普通のB級アクションで拍子抜けでした。そこそこ楽しめちゃいましたよ?個人的には猫がいっぱい出てくるのでそれだけで満足。
 何がメリケンさんの逆鱗に触れたのかよく判りません。コミカルすぎたのか、CGがヘボだったせいか、はたまたシャロン・ストーン共々年増すぎたのか。確かにスーパー・ヒロインが戦うにしちゃ敵は普通の人間だし悪のスケールも小さいけど、乳を強調し嬉々として演じるハル・ベリーが素適。バットマンの世界観からは突っ走りすぎてるけど、アメコミっぽくまとまっててストレスなく見れました。問題は登場人物が全員バカに見えてしまうことですが・・・。

 寿司屋の水槽にいるのが熱帯魚ばかりなのはオシャレなのか捨て身のギャグなのか。何れにせよアレ、真っ先にキャットの餌食な筈ですね。あと、髪を切ったハル・ベリーが研ナオコに見えてしょうがないとか、キャットウーマンのコスはパンサークローの怪人にしか見えないとか、監督が意図しない日本人限定のネタもあり笑えました。是非、キューティーハニーVSキャットウーマンを。観に行かないけど。

キャットウーマン 特別版 キャットウーマン 特別版
ハル・ベリー (2005/04/08)
ワーナー・ホーム・ビデオ

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