「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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嫌われ松子の一生

 中谷美紀、頑張り過ぎなまでの熱演です。いやはや、こんなに凄い女優さんだったとは。彼女抜きにはこの映画は考えられないです。監督のやりたいようにやり過ぎてる感の突拍子もない演出の数々を、恐らくは演技プランゼロで体現しております。もう、柴崎コウと区別がつかないとか言ってられないですねぇ。文句なしに主演女優賞級です。劇中の松子よりも役者・中谷を応援したくなる点が問題ですが。

 本作は『下妻物語』の中島哲也監督が贈る原色使い艶やかにポップでファッショナブルな「擬似昭和映画」であります。加えて日本では珍しく成功したミュージカル映画とも言えましょう。30年以上に及ぶヒロインの転落人生を、過剰なまでの映像で超スピードかつコンパクトに描いた監督の手腕は見事です。原作は未読なんですが間違いなく映画とはまるで違う雰囲気の作品のはずです。普通の人なら「寺島“the男で自滅”しのぶ」でも起用して鬱々に仕立て上げる筈の不幸話ですよね、たぶん。それが何故かハッピー・テイストのコメディになってるんだからビックリです。ストーリーの悲惨さと映像の派手さのギャップがかなりシュール。とんでもない力技です。

 だけど、この作品はハイレベルな失敗作だと思います。好き嫌いがくっきりと分かれる独自ワールドの部分が微妙に強すぎてギリギリのラインを踏み止まりきれなかった感じです。涙腺が緩むタイミングでギャグが炸裂するので「泣かせ」としてはストレスが溜まるし、でも「コメディ」として笑うにはブラックというよりダーク過ぎてキツイ。くどい程の片平なぎさネタをはじめ前半部分のハイテンションな小ネタ連発が散漫な印象を残しますし、黒沢あすか登場で中盤は落ち着くものの終盤で間延びと結構バランスが悪いのも気になりました。一歩間違えば大傑作だったと思うんですが実に惜しいです。面白いんだけど凄い疲れるんですよ、この映画。

嫌われ松子の一生 通常版 嫌われ松子の一生 通常版
中谷美紀 (2006/11/17)
アミューズソフトエンタテインメント

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about。。中島哲也監督

中島哲也中島 哲也(なかしま てつや、1959年 - )は、日本の映画監督、CMディレクター。.wikilis{font-size:10px;color:#666666;}Quotation:Wikipedia- Article- History License:GFDL

  • 2007/02/22(木) 20:05:14 |
  • お待たせ!映画ファン「映画監督・評論家編」

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