「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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SAW3 ソウ3

 前2作観賞必須です。勿論1作目から順に観ること。出来れば、1本観る毎にじっくりと頭を使い存分に解読を楽しんでいただきたい。一気に3作観ちゃうのは大損ですよ。

 しかし、シリーズ3作目のパワーダウンってだけじゃなく過去の栄光も台無しな作りになってまして、いやはやなんとも単品としては厳しい出来です。なんたって今回の作品、途中で終わってますから。「封印されたテープ」とか「封筒の中身」とか「ジグソウの過去」とか露骨に貼った伏線未回収のまま、かなりストレスが溜まる所で理不尽に。
 要するに前2作のアンサー・ストーリーなんですよ、今回は。どうも旧作でツッコミの入ったポイント(特にSAW2)をフォローして辻褄を合わせようとしたようで、確かにある程度の粗は修復されてるんですが必死過ぎ。ソウ・シリーズを追いかけ続けてる観客は基本的に頭の切れるタイプだから答え合わせは興醒めにしかなってません。
 このシリーズの魅力は誰がなんと言っても「謎解き」と「驚き」なんですが、謎については、多くが劇中で非常にわかりやすく説明され過ぎな上に、深読みの余地があるものは完全解読できるほどの情報が提示され無い為、さじ加減が絶妙だった旧作に大きく見劣りします。どんでん返しのインパクトもかなり弱いです。変わりにグロ度が3倍増。痛そうな描写はいつものことですが、今回はただの人体破壊ショーに成り下がっててまるで意味が無いのでしんどいです。今回の拷問で「生への感謝」を得る奴はいないですよ。冒頭のシーンはシンプルで緊張感がありましたが話が進み残酷描写に工夫を凝らすほどにどんどん滑稽になっていくのも困りものでした。
 2作目からの流れでシナリオ的に仕方ない面がありますが、とにかく物凄く雑な仕事のジグソウさんに萎え。1作目は高度な心理戦だったのにいまや我慢大会ですよ。ジワジワと追い込んで欲しいのに最近のジグソウさんはせっかちです。しかも今回のメインゲームは思惑通りに進まない可能性の方が遙かに高いご都合主義です。ちょっと脚本の練りこみが足りなかった感じでもっと丁寧に描写できたと思います。

 でも一作目に近い雰囲気は戻ってきました。プレイヤー以外はひたすら拘束なのがいいです。前作で複数を自由に動かしたのが失敗だったのがよく解ります。スピーディーな展開もいつも通り。裁きと赦しをテーマにしたドラマは深く心理描写は結構よく出来てます。単に気持ち悪いだけになってるとはいえ「痛さ」を伝える映像表現も一級品です。
 劇場で観たときは駄作の印象だったのに、DVDで見返してみたら新たな謎や疑問が発掘されてしまいました。そして、犯人も手口も知れ渡りどんでん返しがあることもばれていながら、ここまでの衝撃と後味の悪さを残せるのだからこの作品は案外と傑作の部類なのかもしれないとか、SAW中毒者症状が発現。
 そんなわけでまんまと製作者の罠に嵌められてます。シリーズはまだ後2本も作るらしいんで、ルール無視のバカに邪魔される事なく辻褄がきちんと合う隙の無いゲームが展開される事を期待します。血はあんまり噴出しない方向でお願いしたい。

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