「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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フライトプラン

 これ、劇場予告が凄くよく出来てたのを覚えてます。まあ、明らかに「旅客機で消えた子供」のプロットに無理があるのがその予告だけでわかったからこそ、ここまで放っといたんですがね。予想通り、脚本は破綻しておりサスペンスにもミステリーにもなってません。ちっともスリリングじゃないです(いや、後述するように別の意味でハラハラドキドキですが)。かといってアクション映画にもなってないのが辛いですね。無理にシリアスにせずヒッチコック映画のパロディに徹してれば良かったのに。
 しかし、つまらないわけではないから困りもの。ジョディ・フォスターのイカれっぷりだけで充分に楽しめちゃう変な映画です。一回観れば充分だけど。

 とにかくジョディさんの暴走が常軌を逸したレベルで展開されるので、娘消失の謎は妄想でも誘拐でもいいけど何れにせよ彼女は狂ってるという予想外の着地点へ全力疾走。高飛車でヒステリックで何をするかわからない半狂乱ママをパーフェクトに演じてます。完璧すぎて好感度ゼロのままフォローもなく幕という、親子愛モノなのに感動のストーリーになってない所が斬新でした。オスカー二度も獲った女優がなんでこんなB級作品を好んで選ぶのか。
 でも、大女優熱演は物語の馬鹿馬鹿しさを際立たせる一方で退屈させない効果も間違いなくあり、普通なら萎える真相も一気に畳み掛ける演出で最後までダレさせなかった力技に拍手。まさか、最後にあんな無茶なオチがつくなんて想像もできませんでした。あまりに非道なテロリストぶりに唖然。それ過剰防衛だろ!

 とにかくツッコミどころは宝の山の屑脚本なので割り切って観るしか無いでしょう。直前に『逆転裁判4』をプレイしてたせいで、後半の種明かしでは頭の中で「待った!」「異議あり!」の連呼でした。潔いほど貼られてない伏線と矛盾しまくりの強引な展開にめまいを覚えます。最大の問題はストーリーの都合以外に子供消失の必然性が全く無いということで、メインネタの着想の段階からいきなりダメじゃん。たぶん、この監督は「出たとこ勝負」とか「成り行き任せ」とか「ライヴ感覚」とかが大好きなんでしょうね。サスペンスには全く向いてないですよ。
 あと、リストラによるサービス低下とか9.11後の不自由さとか何かよっぽど嫌な目にあったのか、航空機業界を憎んでいるとしか思えないトンデモ描写の数々に驚かされます。客室乗務員の対応は尽くサービス業の基本がなってないし、セキュリティにも色々問題あります。なによりあれだけ問題行動させておいて機長に謝らせたのが最悪。
 ハリウッドのお偉いさんたち、よくこの脚本にゴーサインを出したものですな。航空会社だけじゃなくアラブ系も敵にまわしてるしなぁ。FBI無能扱いはいつものことだけど。

フライトプラン フライトプラン
ジョディ・フォスター (2006/05/24)
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント

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