「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

陽気なギャングが地球を回す

 どんな嘘も見抜く男、正確な体内時計を持つ女、天才的なスリ、そして演説の達人。ロマン溢れる4人の銀行強盗チームの活躍を描く伊坂幸太郎のクライム・ノベルの映画化作品です。原作は読んでませんが、この映画が原作よりかなり劣化してることは充分に想像つきます。一言でいえば中途半端。

 ギャング達のキャラ設定は興味深いし、キャスティングも悪くないです。衣装もスタイリッシュに頑張ってるし台詞回しもユーモアに溢れ雰囲気はいいです。安っぽいCGアニメのカー・アクションも邦画の予算を考えれば許容できます。陽気でコミカルで荒唐無稽と面白そうな要素はたっぷり。でも、演出が絶望的にヘボ。
 例えば、常に時計が見れる状況で活動する鈴木京香は只の凄腕ドライバーにしか見えませんし、松田翔太のスリ能力が無くても強盗作戦は成り立つなど、特殊能力を充分に活用出来てません。大沢たかおの嘘発見能力が曖昧なのは嘘をはっきりと見破る描写が少なすぎるからです。これじゃ逆転のカタルシスが得られません。
 更に、観客が設定を理解してない序盤に伏線を貼ってるもんだから終盤の展開がわかりにくい事この上ないです。同じシークエンスを繰り返す銀行強盗シーンも退屈だし、計画通りの部分と偶発的要因がごちゃ混ぜなのも問題です。加えて間延びするだけで意味がないラブシーン。この映画に必要なのはロマンであってロマンスじゃない事をわかって欲しい。

 やっぱりね、この映画は原作ファンが怒ろうとも実写版ルパン三世で行くべきだったと思います。目指すべきはナンセンスでスラップスティックな痛快アクション。黒幕探しやトリックのようなミステリ要素なんて邪魔です。かなり強引な展開になっちゃっても「俺に嘘は通用しない!」で通る設定なんだから、もっともっとポップに弾けて突っ走らなきゃ。ストーリーそっちのけのキャラ重視で目一杯遊ぶべきなのに妙に小さくまとまってるんですよねぇ。見た目は美味そうでも全然物足りないです。
 しかし、佐藤浩市の演説男は最高。軽さといい大人気なさといいノリノリで気持ちいい。長台詞の数々を見事にこなすし語る内容も面白いです。彼だけは本来あるべきキャラクターを表現しています。いや、他の3人も演出が間違ってるだけで演技は見事にハマってるんですが。酷い映画ですがスタッフを変えて同キャストで続編作るなら見限れないかも。

陽気なギャングが地球を回す プレミアム・エディション 陽気なギャングが地球を回す プレミアム・エディション
大沢たかお (2006/10/25)
ジェネオン エンタテインメント

この商品の詳細を見る
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://mappil.blog65.fc2.com/tb.php/151-26186a8f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。