「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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ピンクパンサー

 滅茶苦茶な捜査でトラブルを巻き起こすクルーゾー警部が活躍する『ピンク・パンサー』シリーズのリメイク。ラジー賞ワーストリメイク作品ノミネートという事で地雷を覚悟してたのですが、なかなかどうして愉しめました。ピーター・セラーズのファンは拒否反応が強いんですかね。ちゃんとリスペクトされた演技だと思うんですが。
 リメイクといってもストーリーは完全新作で、描かれるのはクルーゾー警部昇進後最初の事件。今回は不意打ちを狙う変な召使いケイトーは出てこないし、あの有名なピンクの豹の出番もオープニング・アニメのみですが、ドリフの泥棒コントでお馴染みヘンリー・マンシーニ作のテーマ曲は健在で雰囲気はキープ。良く言えばエスプリの効いたフランス風で、悪く言えば古臭くベタなコントですが、ピンクパンサーに求められるファミリー・コメディとしての水準は外してません。

 とにかく驚かされるのがキャストが無駄に豪華という事。因縁の上司ドレフュス警視を“オスカー俳優”ケヴィン・クライン、相棒の刑事に“人気フレンチ俳優”ジャン・レノを起用。、事件の容疑者には“グラミー賞歌手”ビヨンセ・ノウルズ。“英国の誇るカッコイイ禿”ジェイソン・ステイサムと“第六代ボンドと噂された”クライヴ・オーウェンの主演級二人まで登場。そして主演のスティーブ・マーティンは米喜劇界の超大物。まあ、この人はよく知らないんですけど。

 序盤のスロー展開でちょっと不安になるのですが、ジャン・レノが加わりバディ・ムービーになると俄然テンポがよくなります。何を考えてるのかわからないピーター・セラーズのクルーゾー像とちょっと違い、スティーブ・マーティンはそれなりに頭を使うモダンで憎めない馬鹿を演じており、それがジャン・レノの生真面目な雰囲気と相乗効果を発揮しております。終盤のしょんぼりクルーゾーとの友情とか全身タイツのダンスも素敵。
 抱腹絶倒とはいかないんですが始終ニヤニヤして観てられます。同じパターンのネタを繰り返して段々と笑わせるタイプですね。ビヨンセはしっかり歌も披露し、彼女も含め女優陣は大胆な胸元で楽しませつつ、あくまで品の良い艶っぽさで攻めます。

 問題は言語ネタが多い事。どうやらクルーゾーは常に怪しいフランス英語を喋ってる様なんですがネイティヴじゃないからよくわかりません。んで、かなりしつこく「H」が発音できないフランス人ネタをやります。吹替だとこの訛りが上手く表現できてなくて必要以上に馬鹿っぽいし、逆に字幕だと本気で発音できないってのは伝わるけど訳に面白みがないのでもっと超訳して欲しかったですね。コメディなので基本的には吹替版推奨なのですが。
 あと、オリジナルよりドタバタが強化された事でコンセプト的にレスリー・ニールセンの『裸の銃を持つ男』シリーズにモロ被りになったことがマイナス。あれと比べるとパワー不足は否めないし奇抜さでもギャグの量でも完敗です。既に続編製作が決まっているようですがその辺が課題でしょうね。

ピンクパンサー コレクターズ・エディション ピンクパンサー コレクターズ・エディション
スティーブ・マーティン、ケヴィン・クライン 他 (2006/09/27)
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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