「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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幸せのちから

 「全財産21ドルから立ち上がった父子の奇跡の感動作」という、実話に基づくアメリカン・ドリームもの。コピーが激しくネタバレなのですが、そこから想像するような定番のサクセス・ストーリーとはちょっと違ってました。なんというか、研修で見せられる教育ビデオに強引に親子愛要素を挟んだみたいな印象です。あの手のセミナーの啓発映像が大嫌いな上に、主人公が目指すのが証券会社のトレーダーって事で個人的にドン引きに。マピールさんは常々、投資とかで電話してくる見知らぬ輩を「地獄に落ちろ!」と思ってますから。

 それを抜きにしても、どうにも主人公に感情移入できないので困りました。最初の破綻が歩合制セールスマンの悲劇というより自業自得の投機失敗に思えるし、主人公の行動も頭がいいのか悪いのか謎。確かに頑張って成功を掴み取ってるんだけど、それで家庭は崩壊してるわけで美談とは程遠いと思いました。特に納得いかないのは、女房に置き去りにされたのではなく協議の上で息子を手元に残していること。無給の主人公ではなく定職のある母親に親権があることは自明でありながら、息子の意思でもないのに主人公が引き取る無責任さに腹が立って仕方なかった。父親がいないで辛い思いをした経験から息子には同じ思いをさせたくないといえば立派ですが、母親も家も無い状況に息子を追いやってちゃ説得力がないです。
 原作が自伝とはいえ視点が主人公に固定されてるのも旨くない気がします。実話を基にしてるのに胡散臭いご都合主義の物話に見えるのは、子供のために必死で生きる主人公を客観視する存在がいない為でしょう。あまりにも一匹狼で不自然。事実がどうあれ映画的には、ビジネスに関わる人々が主人公の熱意と息子への愛に魅かれたという流れにした方が良かったんじゃないかと。後半の母親のぞんざいな扱いも残念。

 そんなこんなで主人公の生き方はあまり心に響かなかったのですが、実の親子共演の甲斐あって「父と息子」のシーンは自然で心温まるものが多かったです。それと、走りまくるウィル・スミスと街の風景のマッチングも素晴らしい。ウィル・スミスという役者は本当に走る姿が絵になる人ですな。

幸せのちから コレクターズ・エディション 幸せのちから コレクターズ・エディション
ウィル・スミス.ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス.タンディ・ニュートン (2007/07/25)
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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『幸せのちから』

 制作年:2006年 制作国:アメリカ 上映メディア:劇場公開 上映時間:117分 原題:THE PURSUIT OF HAPPYNESS 配給:ソニーピクチャーズ 監督:ガブリエル・ムッチーノ主演:ウィル・スミス / ダンディ・ニュートン / ジェイデン・クリストファー・スミス    ブ

  • 2007/08/15(水) 21:10:34 |
  • La.La.La

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