「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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UDON

 本広克行監督のうどんへの愛が闇雲に炸裂した豪華全部乗せ讃岐うどん映画。うどんをテーマに映画を作るという意気込みは買いますが、とにかく取捨選択が下手すぎて無駄に長大なのがいただけません。トッピングしすぎでうどんが台無し。何を目指しているのかよくわかりませんでした。
 でも、退屈かと言うとそうでもないです。不細工なエピソードの羅列は褒められたもんじゃないですが、各々の素材はそれなりに面白いです。前半はディープな讃岐うどん紀行で麺通団が一山当てる顛末をいかにもテレビ的な演出で再現したコメディドラマですが、後半は何故か『タンポポ』的展開からうどん版『フィールド・オブ・ドリームス』に落ち着くというベタな人情モノ。正直、この後半の盛り返しが無かったらかなりキツイ空回りコメディでした。頑固親父・木場勝己の獅子奮迅の熱演に感謝、感謝。

 主人公が苦労なくそれなりの成功を手にするため成長が伝わらないとか、殆んどの登場人物の行動原理が単純すぎるとか、アメリカ・シーンも山中シーンも不要な冒頭部とか、蛇足的エンドロールとか、DVD特典で充分なキャプテンUDONの劇中劇とか、苦言を吐き出したら枚挙に暇がないです。あと、細かい事では『サマータイムマシン・ブルース』の3バカがサブキャラとして何度も出てくるのにカメオ出演程度の無意味な役割で、元ネタを知らない人に混乱を生んでるだけなのが気になりました。しかし、そんな事はどーでもよくて「讃岐うどんが食べたくなる」という点をクリアしている時点でこの物語は正しいのでしょう。映画としては成り立っていなくても。

 前半部分の原作は『恐るべきさぬきうどん』なのですが、現実には映画のように短期間でブームが来たわけではなく、コラム連載開始が89年、じわじわと県外にも認知されていく切欠となる単行本1巻の発行が93年です。マピールさんは村上春樹の『辺境・近況』を読んだ98年頃にそのディープな存在を知り、当時は隣県・徳島に住んでたので巡礼にトライしましたが、まだ映画のようなフィーバーには至ってなかったと記憶してます。
 いつ頃からうどんブームが全国規模になったかは知りませんが、ブームの終焉は首都圏にセルフうどんの出店ラッシュが始まる02年頃だと考えていいでしょう。疑似体験で満足しちゃった人が多かったんでしょうね。ただ、ファストフードとして定着した讃岐風うどんとは麺や味だけじゃなく色々違うんですよ。香川のセルフうどんは客商売という概念から揺るがすカルチャーショックですから。本当に根本的に異なるものですよ、香川におけるうどんの位置づけは。この映画じゃ残念ながらその氷山の一角しか伝わってこない。やはり、こればっかりは現地で体感しないとダメですよ。

UDON スタンダード・エディションUDON スタンダード・エディション
(2007/03/07)
ユースケ・サンタマリア、小西真奈美 他

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  • 2007/09/06(木) 10:52:55 |
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