「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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DEATH NOTE 前編

 とっくに地上波放送済み作品を今更観賞。原作漫画は主要キャラの絵ぐらいはわかるけど内容は全く把握してません。2ちゃん系のサイトとかで時折みかける「えるしつているか」の意味が今回やっと解ったほど。聞こえてくる原作ファンの評価は概ね「まあ、こんなもんだろ。」と漫画実写化に珍しく肯定的なようですが、無知な人間の視点から感想を。ちなみに後編はまだ観てません。

 一番面白いと思ったのは主人公キラの性格設定。この自称天才君、短絡で視野が狭く人の意見に耳を貸さない上におせっかいで、善意が暴走して本末転倒になっていく。炎上系ネットイナゴに必ず混ざってる自分に甘く他人に厳しい独善タイプですね。誤認逮捕や誤報の可能性もあるのに情報を精査せずに突き進む辺りも釣られ易いネット言論界に象徴される現代の若者の風刺としてよく出来てます。
 ただ、あまりにも幼稚に描きすぎなのが勿体無いですが。圧倒的優位な位置から追い詰められてもいないのに動いてはボロを出すループってどうなのか?しかも作戦が穴だらけ。例えばバスジャックの件。尾行を指摘してた奴を犯行一味と疑う流れからして変なのですが、細川茂樹は日本人だし身分も名前も偽って活動してる可能性の方が遙かに高いです。「実は私はFBI」って言っても胡散臭いだけだし。さらに尾行に失敗してターゲットと接触ってのを報告されてしまえばアウトで、同時殲滅であろうと第一容疑者です。つまり、最後まで尾行には気付かない振りをしないとダメ。その他のミッションでも手ぬかりが目立ちます。これじゃ悪運が強いだけの人ですよ。

 もっとも、名探偵側もかなり杜撰です。確実に見て貰わないとトラップにならないのに臨時放送ってダメでしょ。監視で不審な動きが無ければシロというのも単独犯前提の話で共犯がいたら崩れますよ。キラ君がスッパハッカーさん過ぎるのかもだけど電子データの情報漏洩に対して無策に等しいのも気になります。直感が鋭いだけの人ですね。
 原作の高評価から考えて、おそらく穴の多くは脚色が不味いのでしょう。ストーリーそのものは面白いですからね。寝る間も惜しんで休講も満遍なく仕事する奴が授業中だけ作業中断なんて妙なデータ、ヴィジュアルに訴えたい映画用じゃなければ出てこないと思いますし(原作通りだったらスイマセン)。

 ミステリー要素に目を瞑れば基本的にまとまり良くスムーズなストーリー進行で好感持てます。説明台詞満載になってしまってはいるけど、猛スピードで駆け抜けて振り落とされる事が多々あるダイジェスト編集に陥ってないのはありがたい。予備知識無しでも安心して観れる点は大いに評価できます。ちゃんと続きが気になるように拵えてあるし。
 ただ、危機を即座に解決しちゃって手に汗握らないのがよろしくないです。人気投票至上主義の週刊少年ジャンプ連載って事はほぼ毎週ピンチの連続だった事は想像に難くないのに。それは原作ファンにとっては予定調和かも知れないですが、そこを省略されて何にサスペンスを感じればいいのか。それに、ノートのルールを事前に示しておかないのも反則で、何が出来て何が出来ないのか判然としないし、なによりご都合主義にみえました。
 あと、現実離れした内容をシリアスに見せたいなら、ノートと死神以外は徹底してリアルにするべきで、事件を世界規模にする必要は全く無かったと思います。邦画の予算規模なら尚更。いかにもステレオタイプな凶悪犯罪者の大根芝居、着ぐるみの方がマシに思える死神CGなどもお金の問題という身も蓋もない結論なんだろうけど、ここは演出でもう少し頑張れたところ。どうも視聴者層を低年齢に見積もりすぎてる節がありますね。

DEATH NOTE デスノートDEATH NOTE デスノート
(2007/03/14)
藤原竜也、松山ケンイチ 他

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