「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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ロッキー・ザ・ファイナル

 シリーズを全く観たことが無い人でも理解できるストーリーと直球のメッセージの非常にシンプルな映画です。だがしかし、『ロッキー』シリーズに思い入れを持たない人には古臭く説教臭いだけであまり意味のない作品。完全なファン・ムービーです。しかも徹底的に1作目のオマージュで、サバイバーの曲の方が燃えるって輩も用無しです。これはロッキーの30年に見合うそれなりの年輪を重ねた、何かのために戦う時に頭の中に『ロッキーのテーマ』が流れる漢のためだけに作られた映画なのです。

 シリーズ中に世を去った老トレーナーのミッキーと宿敵で親友のアポロに加え愛妻エイドリアンも既に他界している設定のため、ロッキーと関係の深い人物は息子と義兄ポーリーぐらいとかなり苦しい陣容なのですが、1作目で説教しただけの不良少女リトル・マリーを登場させる荒技で60歳の現役復帰とチーム・ロッキーの人間ドラマに持って行っちゃたのに感心しました。強引ですがそれなりに納得のいく展開なのが良かったです。
 疲れたオヤジ丸出しで「そうそう、ロッキーはバカにされて無視できるような大人じゃない」「そうそう、奴はジャマイカが何所にあるかなんて気にもとめない」と肯き続ける100分間。愚直に困難に立ち向かい休まず前に進み続けた男が燃やし損ねた最後の何か。「人生はどんなパンチよりも重い!」「心だけは年をとらない!」等の魂を奮わせるベタな台詞の数々と、『ロッキー1』を忠実に踏襲する中で郷愁と共に想起させられる受け入れざるを得ない「老い」に胸が熱くなります。リアリティなんてくだらんものは気にしちゃいけません。村田兆治が未だ140キロのストレートと落差20cmのフォークを披露できるように、イタリアの種馬には可能なんですよ。生卵、精肉工場での練習、そしてフィラデルフィア美術館前のロッキー・ステップを駆け上がり闘える肉体を手に入れるのです。異議は認めません。

 悲壮感漂う壮年男の過ぎ去りし栄光の人生の決着に否応なく被るのは、“ラジー賞20世紀最低主演男優”シルヴェスター・スタローンの生き様。冷戦時代のマッチョ・ヒーローは今何を想い何を求めているのでしょうか。ちょっと頭が足りない殴られっぱなしの男・ロッキーは何度でも立ちあがりました。スタローンはまだもがいてます。ファンの「もう充分だっ!よくやった!そのまま寝てろ!!」との叫びを背に、それでも彼は『ランボー4』の撮影に・・・。やれやれ、こっちの結末も感動的になるといいのですが。
 あと、同じように殴られっぱなしで再チャレンジとか謳ってた空気読めない人はこの映画でも観て元気だして下さい。

ロッキー・ザ・ファイナル (特別編)ロッキー・ザ・ファイナル (特別編)
(2007/10/05)
シルベスター・スタローン

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