「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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パフューム -ある人殺しの物語-

 ドイツ映画って事と公開前に話題を攫った750人全裸ラブシーンの画からてっきりアートな作品だと思い込んでスルーしたんですが、パッケージはサスペンス超大作を名乗っているので急遽チェック。結果は想像を全く超えてなんだか凄い映画でした。これは劇場で観たかったです。
 お話は18世紀のパリを舞台にした連続殺人モノではあるんですが、テイストはヨーロッパ独特のエロかったりグロかったり寓話的教訓が詰め込まれた「本当は怖い・・・」的な御伽噺でした。キワモノ殺人者が主人公でアクが強く後半には超展開もありと好き嫌いが明確に分かれるとは思いますがマピールさん的には傑作認定です。魚市場の悪臭から香水の芳わしい薫りに官能的な体臭まで、嗅覚を刺激するいちいち大げさな描写が素晴らしく恍惚の時間に酔いしれました。

 最初に言っておくとエロティック・サスペンスは期待できません。ヌードは出てきても大半は屍体として転がってるだけですし、噂の750人スワップは別の意味で物凄いだけです。フェチっぽい異常者を扱った悪趣味な映画ですがそこに性欲は含まれていません。それでも生理的に無理な人とか感情移入すべきキャラが見つからない人は多いかと思いますが。殺人の直接描写を避けるなどグロ表現もかなりオブラートに包んでますがこれもダメな人はダメでしょう。そしてクライマックスのマンガ的ハッタリの連続を許容できずキレる人も少なくないんじゃないでしょうか。うわぁ、改めて書くと本当に人を選ぶ映画ですねぇ。
 しかし、2時間半という長さを感じさせずに好奇心をくすぐり続ける破天荒なストーリーに釘付けです。特に主人公が行動規範が謎な前半が抜群に面白いです。18世紀のフランスの風俗や調香師という職業にも目を惹きますが、なにより寡黙すぎるサイコパスなマッド・サイエン君の意外な行動に興味津々。本人の意思と無関係に『オーメン』のダミアン並みに死神なのも可笑しかったです。目的がハッキリする中盤はやや間延びしますが、それを補って余りある終盤のエスカレート。あまりの力技に爆笑。でも、物語の深みを増す実に魅力的な風呂敷の畳み方でした。

パフューム スタンダード・エディションパフューム スタンダード・エディション
(2007/09/07)
ベン・ウィショー.レイチェル・ハード=ウッド.アラン・リックマン.ダスティン・ホフマン

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