「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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バブルへGO!! タイムマシンはドラム式

 最近の邦画はやたらと地上波放送が早いのでレンタルした2日後にTV放映なんて間抜けなことが起きます。ファッキン!

 タイムマシンと名が付けばどんなに期待薄であろうと食指が動いてしまう悲しい性。予告で見る限りパラドックスとかバブル経済とかをアカデミックに考える必要は全く無さそうなのでお気楽に観賞。
 意外と面白かったのですが、クライマックスで全てが台無し。バブルを満喫したバカタレどもが「バブル最高~!」と叫ぶのは構わないですが、バブル崩壊の責を総量規制に舵を切った故人に負わせ、あまつさえ黒幕に外資を持ってくるなんて恥ずかしい真似をされちゃ洒落になりませんよ。ITバブルと対比させて風刺するにしても配慮が足りな過ぎ。普通に若者たちが新しい世界を作っていく方向に着地すれば良かったのに。

 バブル期に生きてた世代の視点では、中盤まではカルチャーギャップ・コメディとして良くできてると思いますよ。今の若者に伝わるかが疑わしい小ネタが結構ある気もしましたが、現在とのズレを巧く笑いへと転化している辺りは流石に漫画『気まぐれコンセプト』で四半世紀の広告業界を描いてきたホイチョイ・プロダクションズ原作。ディテール部分はきっちり作りこまれてるようです。露骨なタイアップもこの作品なら許せますね。問題は前述の終盤展開とドラマとしてはあまりにも中身が無い事です。ちゃんと家族を描かないと・・・。
 実質の主役・阿部寛は得意の軽薄・女たらし・遊び人の型に嵌ったコメディ演技を楽しそうに見せてくれます。思えばモデル出身の長身二枚目という微妙ポジションで儚く消える雰囲気を漂わせていた阿部寛が現在では三枚目もこなす実力派として重宝されてるなんてバブルの頃には想像もしませんでした。広末涼子もキャバ嬢から芸妓姿まで色々見せてくれたし、あの不思議な感じが作品世界にマッチしてました。それに競泳用水着姿が体のラインといいハイレグの度合いといい実にエロ可愛くとても1児の母には思えませんでした。

 バブル時代を知る者が昔の事を思い出して語り合いながら観たくなる作品なのであまり劇場向けじゃないですね。絶好の機会だった昨日のテレビを見逃した30~40代の御仁は同世代で集まってDVD観賞するといいと思いますよ。バブルの負の側面も理解してくれてそうな失われた10年の世代と違いその下のプレッシャー世代には思いっきり反感をかいそうですがね。ほんとはそれ程いい時代でもなかったんですが。
 1990年頃のマピールさんは新宿辺りをうろつくボンクラ学生だったわけですが、「賞金が200万円のビンゴ」とか「タクシーのチップに諭吉1枚」とか全く体験してません。当時も「トレンディドラマのような部屋にあんな若造の収入で住めるわけない」とか言ってたし、ボディコンもTPOと着れる容姿の人が限定的なのでTVや雑誌で見るほどには街にいなかった気がします。映画は誇張ではないんですが、ヒルズ族の豪遊とかが一般人には異次元の事なのと同じように、ギョーカイとかで羽振りが良かったごく一部の人のエピソードを『ALWAYS 三丁目の夕日』と同じようにテーマパークで再現しただけなんで若い人たちは誤解しないように。いつの時代も蚊帳の外の人が大多数なのであります。

バブルへGO!! タイムマシンはドラム式 スタンダード・エディションバブルへGO!! タイムマシンはドラム式 スタンダード・エディション
(2007/08/17)
馬場康夫

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