題材は、30数年の歴史に幕を下ろすことになっているミネソタの公開ラジオショウ。その最後の生放送を、普段通りのステージとして出演者たちが手際よくこなしていく様が描かれます。名調子の司会者によるローカルCMで繋ぐカントリー・ミュージックの平々凡々なショウ。交錯していくのは舞台裏でのそれぞれの思いと「死」と「人生」というキーワード。スパイスにはトラブル処理に奔走する探偵もどきと謎の女。
でもストーリーは無いに等しいので、劇中のショウ自体を楽しめないとかなり苦しいかも。古き良きアメリカを彷彿させる、しかしカビの生えた様な形式の地味なステージですし、出演者は年寄りばかりで奏でる曲はカントリー。メリル・ストリープはじめ皆さん見事な歌唱力なのですが、『笑点』がヤングからそっぽ向かれるように、このショウも万人受けとはいかない種類のものです。いや、ティーンズ・アイドルのリンジー・ローハンをわざわざ起用してるんだから若い客もターゲットなのかもしれませんが。でも彼女の見せ場はちょっとしかなくて残念。それに、オリジナルの「Frankie & Johnny」の歌詞を知らないのも難点。
個人的にはショウの内容に抵抗は無かったんですが、語学力の壁がいかんともしがたく。下ネタとかどのぐらい際どいのかよくわからないんでどうしても反応が寒くなってしまいました。楽屋での与太話も意味深な感じは伝わるんですが細かいニュアンスがピンと来ない。効果マンのユニークなアドリブとか動きによる笑いはちゃんとわかるのですが。まあ、雰囲気だけで持っていけるパワーがあるので、心地よく少しだけシニカルな味わいを堪能できました。
これ日本版を作りませんかねぇ。『8時だョ!全員集合』世代としてはバッド・ジョークの二人は当然カト・けんで姉妹は小柳ルミ子と由紀さおり、歌える司会者は布施明でビッグ・ゲストが沢田研二なんてどうだろうかと、妄想が尽きません。(* ´∀`)ポワワ 。
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