「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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アポカリプト

 大航海時代の中米・ユカタン半島を舞台にマヤ文明末期の荒廃と未開人の受難を描いた歴史アクション・アドベンチャー(ただし、メル・ギブソン監督の脳内ファンタジー)。意図的に歴史的事実を無視してるのでそこは信じちゃ駄目です。冒頭から鮮血と内臓のヴァイオレンス描写連発なのでそっちも要注意。半端なく辛そうで痛そうな描写の数々です。でも、この無法映画を配給したのは子供達に夢を売る天下のディズニーなのでした。

 メル・ギブソンはじめ有名俳優は一切出ないしオール・マヤ語というのも興行戦略としてかなり勝負してるんですが、思想的にもかなりヤバイ映画です。もしも冒頭に「文明が征服される根本原因は内部からの崩壊である」という歴史学者ウィル・デュラントの言葉を引用して朝鮮併合前夜の大韓帝国の腐敗を日本人が映画化したら確実に国際問題レベルなわけですが、マヤ文明がスペイン人到達より500年も前に滅亡していて謎だらけなのをいい事にメル・ギブソン大暴走。時代設定とか神事の描写が殆んどアステカ文明なのをマヤ文明だと言い張って凶悪に描いてるんだから性質が悪いです。

 しかし、困った事に娯楽映画としてはかなり面白い。前半は人狩りに遭った部族が蹂躙される様を『世界残酷物語』ばりにいかがわしく嗜虐的に描き、後半は家族のために逃げて逃げて戦ってまた逃げる“走る男”ロナウジーニョ(仮名)と残忍な追撃部隊との壮絶なジャングルの死闘を描くノンストップ・アクション・スリラーとなっており、知力・体力・時の運のエキサイティングなチェイスに手に汗握らせられ長尺を全く意識させないまま最後まで突っ走ります。
 印象的だったのはご丁寧な説明書になってる壁画。捕虜となりピラミッドの都市に移送され何故だか青く塗られちゃった人たちが壁画で知る己が運命。役者は現地調達のメキシカンだそうですがこの時の絶望的な表情が最高でした。

 年齢を重ねるにつれ狂いっぷりに拍車がかかるメル・ギブソンには是非とも『バイオレンスジャック』とか『カラテ地獄変』とか実写で撮っていただきたいものです。

アポカリプトアポカリプト
(2007/11/21)
ルディ・ヤングブラッド

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