「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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プラネット・テラー in グラインドハウス

 B級映画オタクコンビが贈るオムニバス・ゲテモノ映画『グラインドハウス』の前半戦に相当するロバート・ロドリゲス監督担当のアクション・ホラー。80年代イタリアン・ゾンビの流れを汲んでおり、つまり、内臓ドバドバ・スプラッターであります。ただし、怖い映画ではなくブラックな笑いを追求した作品であり、グロ耐性がある人にとっては単純明快で呆れるほどバカバカしい極上のエンターテイメントなのでした。

 本作は場末の映画館が中古の映画を2本立て、3本立てで上映していた時代のシミュレートで、本来は後ろにタランティーノ監督の『デス・プルーフ』が付いて一本の映画です。一本の映画なのに製作サイドが二本分の金を要求したとか、3時間超の作品を興行サイドが嫌ったとか色々理由があるようですが、日本では基本的にディレクターズカット版を分割上映って事になってしまい、「だったらDVDでいいや。」と思ったのが運の尽き。映画館、それも出来るだけチープな所で観るべき作品ですな、こりゃ。入替制というシステムがあまりなかった時代に堅いシートに腰掛けループで映画を見続けた若き日の記憶が甦りました。

 内容は、謎のウィルスでゾンビ化した連中が街の人々を食いちぎり、片脚マシンガンヒロインやら素性のわからないスーパーな男やらが逃げまどう群衆を率いて犠牲を出しつつも反撃という超ありきたり展開。勿論、諸悪の根源はいつも通りに米軍です。だけども、出オチ同然のぶっ飛んだキャラクター達の無駄に濃い性格付けのおかげで全く飽きません。女保安官の格好とかポケバイアクションとかキンタマ蒐集野郎の立ち位置とかいちいち意味不明すぎで爆笑。これ程までに徹底した出鱈目を狙って作れるセンスに脱帽なのです。
 ただ、エフェクトですごく古い映画に見えるけどテイストに古臭さを感じない点が不満。B級要素を散りばめてるけど映像は不必要に金がかかってるっぽく、実体はA級作品ってのが透けて見え過ぎです。ラストもB級っぽくないですし。1巻紛失ネタも面白いのですが、古くてマイナーなコミックを例に出して恐縮なのですがこれは島本和彦の『ワンダービット』などで試みられてた端折り手法であり、竹熊健太郎×藤原カムイの『おいね』に見られる様な80年代の混沌を表すにはもうひとつ弾け切れてない印象なのでした。

 役者的には、冒頭いきなりのポールダンスからクライマックスの片足乱射&ブリッジ避けまで真にエロ格好いいローズ・マッゴーワンに尽きるのですが、『ゾンゲリア』をモチーフにしたと思われるマーリー・シェルトンのナース・ルックもそそります。恐らくはクソ安いギャラで出演してくれてるブルース・ウィリスよりも出たがりタランティーノの方が目立っている点もしびれました。本当にやりたい放題で爽快。

プラネット・テラー プレミアム・エディションプラネット・テラー プレミアム・エディション
(2008/03/21)
ジェフ・フェイヒー、ステイシー・ファーガソン 他

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