「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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ヘアスプレー

 映画→舞台→再映画化というパターンの、60年代初頭を舞台におデブな超前向き女子高生が歌って踊ってプチ・アメリカン・ドリームという、あまり考えずに楽しむのが正しそうなコメディ・ミュージカル。一応、黒人差別と公民権運動を取り上げてますが啓蒙意識は薄く毒も控えめです。緩急のメリハリが良くフィーリング重視、60'sダンス&ファッション満載で華やかでポジティヴでお気楽で大変よろしい。元気を出したい時にいいんじゃないかと。

 町のアイドルへと成り上る序盤の学園コメディ路線はやや退屈したのですが、ビッグ・ファット・ママが踊り始めると状況一変。以後、登場するたびに主役を完全に喰う異常な存在感。その正体は特殊メークのジョン・トラボルタ!ディスコでフィーバーのハンサム・ガイが30年後にこんな役やってるなんて誰が想像したでしょうか。しかも、ミシェル・ファイファーまですっかり板に付いた悪女役で出演。『グリース』の一作目と二作目のダンサー夢の競演ですよ。怖ろしく意外な形で。
 しかし、本職ラップ歌手クイーン・ラティファも含め母親役の大物達が見せ場をどんどこ作るたびに若者達の影が薄くなり、最後の方はバックダンサー同然の殆んどどーでもいい扱いになってて驚きます。主人公の笑顔が素敵な型破りのチビデブちゃん、美人で単純でわがままな金髪という典型的ライバル娘、脳天気で空っぽのイケメン・アイドルと、若手達も充分にキャラが立ってるのに。まあ、メインの三角関係の恋の鞘当よりも、脇の黒人と白人の『ウエストサイド物語』の方が目立っちゃってるのもアレですが。おさげにキャンディーがチャーミングで性格も良しと、なにげにこの娘が最強ですし。
 個人的にツボにくる楽曲はあまり無かったというか、白人達は在り来りにポップで黒人達のミュージック・シーンが締まるように演出されているため、彼らが活躍し盛り上がる後半までがちょっとかったるかったです。

 オーソドックスすぎるストーリー展開にどうにも小難しい事を考える性質のマピールさんは、ジョン・F・ケネディとマーキュリー・セブンのあの時代は良くも悪くも新しい時代の始まりで、確かに黒人もデブも市民権を得たけれど、ボルティモアは今や犯罪都市だし肥満量産はアメリカ最大の病だとか思ってたり。やっぱり、もう少しシニカルな方が好みですな。
 ところで、字幕だとニグロがブラックになってて、「テーマ的にそこはマイルドにし過ぎじゃ?」とか、「もしかすると若い子にはニグロの意味がわからないって配慮なの?」とか思いました。プラカードの白黒ネタを訳してくれてないのも不親切な気が・・・。ブラックの件はさておき、短い台詞でも字幕より吹替の方がわかり易く訳されてる感じなので、ミュージカルは雰囲気が大事なんで原語で観たい所ですが吹替版を薦めておきます。

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