「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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恋空

 悪質で薄っぺらなトンデモ話と男中心のネット界隈では強烈な批判に晒される一方で、ほぼ女子学生だけで大ヒットを引き起こした脅威の純愛映画。ヒロインの新垣結衣や相手役の三浦春馬に超絶人気があるわけではなく本当にストーリーに感動している模様で、劇場公開中は目を赤くした小中学生が大量に吐き出されてくるのを何度も目撃しました。
 マピールさんは「酷い」と評判のものをわざわざ確認するタイプなので原作のケータイ小説もチェックしており、稚拙な箇条書きで無駄に長い会話や独白が延々と続くスタイルに辟易し速攻で斜め読みに切り替えたものの大筋は把握。在り来りで説得力の無い泣かせイベントが羅列される中で自己中のカップルが周りを振り回し続けるだけの実話ベースと言うならそれはそれで恥ずかしい物語でした。少女漫画ぐらいしか読んでないガキが妄想で捻り出した作り話にしか思えず何がウケてるのかサッパリ。モラル云々より文章力の面でこれをベストセラーにする少女らに性別や世代の差を超越した大きな隔たりを感じます。

 だがしかし、映画版スタッフの頑張りには惜しみない拍手を贈ります。煮ても焼いても食えそうに無い腹が立つだけの原作から渾身の努力で観客の理解を促す方向に舵をきり、これ以上弄ってマトモな話にしたら『恋空』じゃ無くなるギリギリまで力の限り改変。完成した作品は依然として悲劇てんこ盛りで展開は忙しく脈絡も無く常軌も逸してますが、昨今の過激な性描写や性的暴行シーンに溢れる少女まんが誌レベルのストーリーとなり、ツッコミどころ満載の愉快なバカ映画に生まれ変わりました。しかも、原作の持ってる魅力(それが何かは知らないけど)は失っておらず想定した客筋の琴線にちゃんとふれる様に作られてるのだから大したたまげたです。

 終盤の泣かせに反応できる奇特な人はそれでOK。そうでない人のバカ映画的見どころはなんたって新垣結衣の所属事務所による鉄壁ガードです。レイプやら妊娠やら盛り沢山で避妊の概念が全く無いこの映画で、キスは頬まで露出は肩までというご無体な縛り敢行。おかげでロマンスの欠片も無く初体験直後の情景に見えない完全着衣の珍妙ベッドシーンが完成です。更には、監督のセンスが強烈なクレーン撮影によるお花畑レイプ。無論、下着も見せず服も破けず直接描写も避けており屈辱も苦痛もまるで伝わって来ないばかりか笑いがこみ上げる必見の迷場面です。絵面は馬鹿だけど撮影自体は鮮やかなのがまた困りもので、画だけ切り出されたら誰も強姦シーンだと気付かないファンタスティックな仕上がりなのでした。
 その他、セカチューで長澤まさみが無駄にハードルを上げた難病患者役を頑なに帽子着用で押し通した三浦春馬、レディースにしか見えない香里奈、変な髪形と関西弁の小出恵介と、キャストは意外に健闘しつつ何かが間違ってる感じで、極めつけはヒロインの父・高橋ジョージのスゴイ芝居。友人関係ばかりで視野の狭さが強調されていた原作に、暖かい家族愛を持ち込んで未熟な少女期の恋とのバランスをとるアイデアも、ジョージのインパクトで全て台無し。出番は少ないのに出るたびに目が釘付けなのでした。

恋 空 スタンダード・エディション恋 空 スタンダード・エディション
(2008/04/25)
三浦春馬新垣結衣

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