「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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ヒッチャー

 派手な破壊と大味なストーリーで知られるハリウッド製アクション映画の巨匠マイケル・ベイ監督ですが、最近は製作者としても活動してまして『悪魔のいけにえ』『悪魔の棲む家』などの往年のホラー映画のリメイクに熱心です。他にも、『13日の金曜日』がまもなく公開であり、製作予定ラインナップには『鳥』『エルム街の悪夢』『ローズマリーの赤ちゃん』など錚々たる面子が並んでおります。
 上記タイトルは全部観てるのに、本作のオリジナル版(1985)をマピールさんは未見というか存在自体を認識してないレベル。有名な作品だろうになんで全く記憶にないんだろ?

 砂漠地帯のフリーウェイで車が故障した男を仕方なく同乗させたら、そいつが危険な異常者で執拗に追いかけられる破目になるというシンプルな話で、最近のトレンドのスラッシャー描写もあるのですがインパクトは弱め。致命的なのは殺人鬼に追われる怖さというのを殆んど感じられないこと。なにしろ主人公がホラーの定石通りなら真っ先に惨殺される運命であるバカップルなのでハラハラするよりイライラする事のほうが多いのであります。さっさと人里に駆け込んで通報すべきなのに悠長に仮眠とったり、先ず助けを呼ぶべき場面にタオルの準備を優先させたり、被害者としての緊張感が足りません。戦闘力が低過ぎるので倒しても倒してもゾンビのように追ってくる敵の怖さも表現できず。なんとなくリッチー・ブラックモアの死神が追いかけてくるレインボーの古いプロモーション・ビデオを思い出して笑ってしまいました。

 また、ショーン・ビーンの演技は確かに不気味なんですが、狂人ならではの不可解な行動原理による恐怖感は薄く、心理サスペンス的なジワジワと嬲られる感覚も弱め。高スペックの殺人マニアックが窮地に陥れようと仕組んでるわけですから主人公達にもう少しクレバーな側面が欲しかったところ。あるいはボンクラにあわせてサイコ・キラーのオツムのネジを弛めてもいいです。とにかくスライム並みの雑魚にレベル99のサイコ野郎が必死に手加減アタックという構図は興を削ぎます。いっそ、要らぬお節介野郎が親切心から暴走し、代車を用意したり警察から救出したりするたびに死体の山とかでも面白かったかも。
 あと、下着姿で逃げ込んだ洗面所にちゃんと服があるとかしょーもない伏線は貼ってあったけど、序盤の公衆電話とか指輪とか意味ありげなネタが全く拾われないのも不満でした。

 しかし、マイケル・ベイが一枚噛んでる事をわかって観てる分には大雑把な展開が楽しいです。主役2人の頭の悪さに加え警察の使えなさっぷりに爆笑。また、ド迫力なカーチェイス、無駄に派手なクラッシュ、無茶で強引なガンアクション、必然性もない爆発など、いかにもマイケル・ベイ的な要素が盛り沢山なのも嬉しいです。ただ、中途半端にホラー調なのが難点でテンポがやや悪く、不意を突くショック演出や音響によるコケ脅しもあまり効果的じゃありません。ギリギリまで残虐映像の直接描写を避けておいてクライマックスでアレをやる効果は見事でしたが、あの位置で切れるのは疑問でした。
 やはりマイケル・ベイ自らメガホンをとりホラーでもサスペンスでもなくアクションに徹した方が面白い題材だったと思いますね。それじゃホラーのリメイク・シリーズというコンセプトから逸脱しすぎだけども。

ヒッチャーヒッチャー
(2008/03/05)
ショーン・ビーンソフィア・ブッシュ

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