「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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トロイ

 三千年前のトロイア戦争を描いたハリウッド伝統の歴史スペクタクル。と、なれば知識不足で話が見えず途中眠くなるのが必定ですが、この映画は3時間近くの長編でありながら全く退屈しなかったです。分り易くスムーズな展開のストーリー、大迫力の戦争シーン、古代ギリシャの雰囲気たっぷりな美術、豪華すぎる男優陣の卓越した演技と褒めるポイントは盛り沢山。女優陣が妙に地味だったり、CGのコピペ感が強かったりしますが許せる範囲です。しかし・・・。

 この映画、ホメロスの叙事詩「イリアス」をベースに神話的要素を極力排除した歴史ドラマに仕立てられてるのですが、なんだか話がひどく薄っぺらい。確かに神々の干渉を除いてしまうとトロイア戦争はこんな展開なんですが、劇中で一つ大きく異なるのが時間軸です。この映画では10年以上の長期戦だったトロイア戦争を1ヶ月足らずの短期決戦に大胆に圧縮。このおかげでスピーディーな進行を生んでいる一方で、馬鹿ばっかのこんな世の中じゃPOISONな話に・・・。
 そもそも「イリアス」はトロイア戦争中のアキレスに関する挿話に過ぎないんで、映画ではこれに戦争の発端やらトロイ陥落やらを付け足して大戦記に纏めてます。「イリアス」の部分(王の理不尽にアキレスが怒るくだりから木馬が登場する手前まで)は割と忠実なのですが、それ以外の部分、特に終盤はかなり強引です。先ず、トロイの増援を駆逐するアキレスの大活躍がさっくりカット。次にトロイ陥落時には戦列を離れている筈のアキレスを木馬作戦に参加させ、有名なアキレス腱の逸話を敢行。でも、劇中のアキレスは不死身じゃないんで別にそこが弱点というわけでもなかったり・・・。
 かくして、アキレスはちょっと私闘しただけで歴史に名を残すほどの活躍もなく、トロイ王はあっさりと国土を蹂躙される無能、ギリシャ王はそんな最弱トロイにわざわざ背水で戦って膠着する迂闊者、全ての元凶たるトロイのボンクラ王子は大金星なのに空気を読めといわれる。うわ、オイシかった役はヘクトルとオデッセウスぐらいじゃん。まあ、面白かったからいいけど。身勝手に付き合わされたトロイの人々は災難だったね。

 あっ、それとオーランド・ブルームが途中で弓使いにジョブ・チェンジしますが、あれは別に「ロード・オブ・ザ・リング」に媚びたファンサービスではなくて原作通りです。ファンの人はいくら情け無い役だったからってここにケチつけちゃダメですよ。

トロイ トロイ
ブラッド・ピット (2005/09/30)
ワーナー・ホーム・ビデオ

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