「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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スターシップ・トゥルーパーズ3

 原作はロバート・A・ハインラインの古典SF小説「宇宙の戦士」ですが、1作目のポール・ヴァーホーヴェン監督が好き放題やって元々の右翼色を極端に増幅。目玉であるパワードスーツを一切出さずに戦争賛美の毒をのせたマッチョでクレイジーな男女平等社会を舞台に進行する巨大昆虫VS歩兵部隊の超大作を完成。この作品は「戦争は狂っている」という事を天下に知らしめる傑作ですが、露骨に米軍風刺だし原作レイプだしでアメリカでは大不評。2作目はヴァーホーヴェンの手を離れシニカル色を弱めたDVD販売専用超低予算ホラーと相成ります。有り体に言えばカスでした。
 そして今回。シリーズ全ての脚本家エドワード・ニューマイヤーが監督を担当し、前作の3倍の予算(けど1作目の1/5)を確保。予算はA→C→B級に変遷したシリーズですが内容は一貫してB級であり、ようやく身の丈にあった作品となった感じです。初期の世界観に戻した戦争映画で、遂にパワードスーツ“マローダー”も登場の触れ込み。決して出来が良いとは言えませんが、このバカ映画シリーズを追う酔狂なファンにとってはそれなりに健闘した作品になっております。尚、ストーリー的には問題ないですが狂った設定を理解するために1作目の観賞は必須。

 総司令官がアイドル歌手と言う『マクロス』ですらやらない馬鹿馬鹿しい設定、未来兵器を駆使して何故か繰り広げられる前近代的で非効率な塹壕戦、グロい惨殺シーンから無駄脱ぎまでヴァーホーヴェン風で頑張ってくれました。明らかにハリボテっぽくチープで、ド迫力SFアクションの面影は微塵も残っていませんが、バカっぽく弾けてなんぼの作品なので前作から軌道修正しテイストの再現に努めた点は評価できます。
 ただ、風刺が真面目すぎ。ダイレクトに対テロ戦争をモチーフとし「戦争と宗教」をテーマに持ち込んだものの、ナンセンスな世界観と上手く融合せず中途半端に投げ出される格好に。司令官ご一行が不時着するまでの前半部がわかりにくくなる原因にしかなってないのは問題です。
 そして、終盤にようやくお目見えのマローダー。一言で片付ければ「あんなのパワードスーツじゃない!」な凄いデザイン。キングジョーかと思いました。傍若無人の強さで敵を圧倒するのは良いけど、機動歩兵部隊の強さからすると一気にインフレし過ぎです。格好よく盛り上がる筈の降臨シーンは笑わせどころに配置されてるし、隊員たちのスキャニング場面のインパクトが強すぎて僅か3分強のマローダーの活躍は完全に霞んでおりました。まあ、最初から期待してないわけですが。何はともあれ、もし続編って事になっても次は心置きなくスルーできるようになり一安心。

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