「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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宇宙戦争

 ネット界隈ではオチにケチをつけてる人が多くて、そんなことは自明と思っていたマピールさんは「き、君達には教養レベルのSF知識が決定的に欠けてるんだーっ!」と唇をわなわなと震わせるのです。だって原作は100年以上前に書かれた超有名作品だし、オチがそのままだってことは冒頭のナレーション見りゃ判ることなんですよ?序盤にはご丁寧にも「棘が刺さっても身体が自然に押し出す」という結末の暗示もあるわけで。もうね、「お前ら忠臣蔵のオチにも文句つけるのか?」とか「人類だってアスベストとかBSEとかの問題に気付かなかったのに宇宙人馬鹿すぎとか言うなっ!」とか「現地の人間は平気でも日本人は腹を下すとかあるだろっ!」と管を巻くワケですよ。あとタイトルにも文句があるみたいだけど、H.G.ウェルズの「WAR OF THE WORLDS」の邦題は半世紀以上前から「宇宙戦争」で定着してるんだからこれも仕方ないのっ!

 ストーリーはオチも含め驚くほど原作に忠実で斬新なアイデアも無く一家がひたすら逃げるだけなので、スピルバーグはパニック映像を撮りたいだけでお話はどーでもいいってのがありあり。誰もが知ってる話を撮影技術だけでどこまで勝負できるか実験したのかも知れないけど。
 明らかに9.11テロを意識した演出でアメリカのキッズを恐怖のどん底に突き落とす凶悪な映像。害虫を駆除するかのように人を捕らえ灰にしていくマシーン。強烈な光と大音響。本当にこの映像は凄かったです。観てるこっちも一家と一緒に逃げてる気分で、映画というよりテーマパークのアトラクションに近かったです。もっとも、TVじゃあの臨場感は全く再現できないんで、映画館に足を運ばなかった人は残念でしたと言うしかないんですが。
 ただ、「激突!」をやって欲しかった僕としては後半の展開は不満。廃屋のエピソードは(原作にもあるとはいえ)長過ぎて退屈だし怖さが無い。特に宇宙人の姿を見せちゃったのが大きな減点(なんだよ、あのベギラマ一発でまとめて倒せそうなのは)。続くビグ・ザム破壊シーンも余計、特に1体目。あの方法で倒せるなら海兵隊が対抗できるもの。人類が何の抵抗もできず敵の正体もわからないまま絶望していく姿を描かないと、最後のオチが活きて来ないんですよ。

 結論として、DVDで観る意味は殆んど見出せなかったです。家族愛とかで感動したい人には向かないし、人類と宇宙人のドンパチを観たい人は欲求不満だし、パニック映画としては極力凄惨な描写を避けてるし(基本はキッズ向けなんでR指定喰らっちゃ元も子もないからね)。トータルバランスは「ジョーズ」や「ジュラシック・パーク」の方がいいです。大劇場で観たド迫力の映像はこれらを軽く超えてたのに・・・。

宇宙戦争 宇宙戦争
トム・クルーズ (2005/11/09)
パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン

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