「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国

 本国ではラジー賞最悪リメイク賞を獲得し、日本でも興収の割に年間ベストと無縁で黒歴史扱いの本作。過大な期待に応えられなかったのは事実ですが、間違いなく『インディ・ジョーンズ』な奇想天外冒険活劇なのに。娯楽作品として旧作にヒケをとらない疾走感を維持してるし、シリーズ初体験でも単品ですんなり理解できる丁寧な造りになってる点も良いです。トリロジーとして美しく完結させておいて欲しかったとは思うものの、決して失敗作ではありません。むしろ「脚本の不出来なんて演出でカバーできる」という好例なのです。
 そりゃセピアな30年代の冒険譚が見られれば最高ですが、ハリソン・フォードは外せないし若返らないから作風に合わなくても時代設定は50年代にずらさざるを得ない。古臭くなろうがハリボテチックなチープ感を重視し予定調和なドタバタ展開に終始するのもシリーズものとしては仕方ないです。やたら高いハードルの割りに、数多の「劣化インディ」とは一線を画すアクション演出とユーモラスな小ネタの数々で片時も飽きさせず楽しませてくれてると思いますよ。構わないじゃないですか、宇宙人ぐらい。

 『レイダース』でがっかりしたクチなので気持ちはわかりますが、このシリーズは最初からオカルト有りの世界。キリスト教由来のお宝に限定してたわけでもない。胡散臭い考古学者であるヘンリー・ジョーンズJrがオーパーツに関わってるのは当然だし、そこに宇宙人が絡むのも定石でしょう。そこから大きく捻って来るかと思ったらションベンカーブだったのはアレですが、オチが酷いのも今回に限った話では無く伝統ですし。
 老けたといわれるハリソン・フォードだってイメージを崩さない程度にちゃんと動けてるし、これならep7のハン・ソロ役だって任せられますよ。何より演出が巧いので、タフな爺がアクション・ヒーローとして活躍してもやり過ぎにならない説得力があります。晩年の「カーク艦長とエンタープライズ・クルー」とは違うのです。
 そして、子供じみたルーカスと悪趣味大好きスピルバーグが本領発揮なのも楽しいです。ターザン映画で育ち空飛ぶ円盤に魅せられた少年だっただけあって当時と繋がる文化ネタ・映画ネタが多くセルフ・パロディも盛り沢山。被爆ゴシゴシのシーンに反発してる人がいますけど、アレも『007 ドクター・ノオ』のオマージュで核兵器に無知なわけではないですよ。

 アドベンチャー要素にハラハラする場面が少なく、特にお約束のトラップ系ピンチが無いのが残念でしたが、カーチェイスやアクションは見事。スクリューボール・コメディまんまの恋愛劇も違和感ありません。ただ、惜しむらくはストーリーに一貫性が無い。ジェットコースター・ムービー”と呼ばれ荒唐無稽のアトラクションを繰り広げてきたアクション優先の漫画的世界とはいえ、倉庫で入手した物やケイト・ブランシェットの超能力設定がそれっきりってのは酷い。毒矢で襲う守り人の件なんかも出オチで済ましちゃうのは乱暴です。あれじゃインディは殺人&逃亡の外国人犯罪者としてお縄だし。

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