「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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JUNO/ジュノ

 個人的に米アカデミー賞で重視してるのは脚本賞なので、「16歳の妊娠コメディ」なんてスルー当然のジャンルにもトライしたわけですが、初見の感想は「これ、脚本より演出じゃね?面白いけど。」でした。でも後日、本作の売りは「対話」と知り今回は吹替で観賞。字幕よりもニュアンスが伝わってきた(但し、声質が女子高生っぽくないという問題が・・・)ものの、ティーン特有の独特な言い回しとか脚本の魅力を理解するにはネイティブじゃなければやはりダメっぽいですな。それに「スパイナル・タップ」がロックバンドの名前だとか、米では自明でも日本じゃわかりにくいネタがたぶん彼方此方に散らばってる。

 そんなわけで本来の長所は全然伝わってないと思うのですが、その辺はエレン・ペイジ扮するジュノのキュートでクールなキャラクターの魅力で問題なくカバー。常に自己完結する大雑把でポジティヴな性格に辛辣かつユーモラスなトークが堪りません。「性的に活発」というフレーズもなんだかツボ。
 劇的な事件やお仕着せのお涙頂戴もなく、無理解な大人との対立やありがちな自己陶酔的美談にも奔らずに、「産むけど自分では育てない」という日本では馴染まない選択を明るく元気なアプローチで描いて見せたのが新鮮でした。過剰な説明を避けながらあくまでもハートフルに紡がれる物語に妙なクセがあって心に残ります。文化の違いで括りきれないほどに倫理的にはけしからん話なんですがね。

 にしても、90'sグランジロックを扱き下ろしつつ70'sアメリカンパンクを崇拝してたり、ホラーの帝王に『サスペリア』のダリオ・アルジェントを主張し伝説のスプラッター映画『血の魔術師』の良さもわかる十代少女というのはかなり凄い設定ですな。喩えるならX JAPAN全否定で戸川純を愛聴し天知茂の乱歩シリーズを語る女子高生?ちょっと違うか。

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エレン・ペイジマイケル・セラ

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