「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

魔法にかけられて

 「アニメのキャラクターが生身になったら」という、どう考えても自爆気味のコンセプトながら意外に好評なこの映画。怖いもの見たさの観賞でしたが確かにこれは楽しかったです。大人にも子供にものディズニーらしいそつのない作りですが、掟破りの徹底したセルフ・パロディが見事。プリンセスの歌声で実写のハト・ネズミ・ゴキブリが集うのにはぶったまげました。しかもハトが、ハトがぱくりと・・・。

 お約束シーンがいっぱいで半端ない動きの伝統的手描きアニメはグラデーションが美しいです。実写映像に切り替わるまでスクリーンサイズが小さい辺りにセルアニメへの拘りを感じました。で、魔女に騙され落とされた「それからずっと幸せに暮らしましたとさ」の無い世界が現代のニューヨークというのも巧い。ディズニー・ファンタジーをリアルでやればとんでもなくバカバカしい画になるしかないんですが、セントラルパークでのミュージカルシーンを観てると「大雪とか大停電にあっさり順応するニューヨーカーなら或いはこれぐらい・・・。」と思わされちゃいます。単純に悪意で皮肉るのではなく、真理は揺るがせずにシンデレラ・ストーリーに仕立て上げる“ディズニー愛”にも脱帽。これはジブリには出来そうもない芸当ですな。

 そしてアニメ世界の人々のキャラ造形が素晴らしいです。お伽噺のお姫様が意外に年齢くってる事実はショッキングですが、エイミー・アダムスの超夢見がちで突き抜けた天真爛漫ぶりはチャーミング。ジェームズ・マースデンも大馬鹿ぶりが最高なナルシスト王子に全てがぴったりです。極め付きは漫画キャラそのままのティモシー・スポール。生身なのにCGのリスより嘘くさいんだから凄いです。一方で、現実世界の住人たる弁護士親娘とその恋人はどうしても地味ですな。

 惜しむらくはクライマックス・バトルからラストまでが妙に淡泊。リスの活躍は中途半端だし、ヒロインを慕う娘が蚊帳の外なのもファミリー路線としてはいかがなものか。ここで子役と動物に活躍させつつ王子達も絡めてもう少し丁寧にロマンスを処理すれば美しいフィニッシュが決めれたと思うんですがねぇ。何故に肝心なところが鹿島と若松の『みゆき』オチ同等なのよ。

魔法にかけられて 2-Disc・スペシャル・エディション [DVD]魔法にかけられて 2-Disc・スペシャル・エディション [DVD]
(2008/07/18)
エイミー・アダムスパトリック・デンプシー

商品詳細を見る
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://mappil.blog65.fc2.com/tb.php/317-f439fa39
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。