「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

最高の人生の見つけ方

 病院で相部屋になり共に癌で余命宣告された二人の老人。一人は堅実な家庭を築いてきた雑学王の庶民、もう一人は横柄で家族も友人もいない成金投資家。死ぬまでにやりたいコトを箇条書きした“棺桶リスト”を片手に旅に出た対照的な二人が、最初は財力にものを言わせ、やがてプライスレスな願いを叶えるド定番のバディ・ムービー。あからさまに在り来たりな内容の作品ですが、『スタンド・バイ・ミー』のロブ・ライナー監督らしい手堅い演出と、ハートフルで洗練された脚本により「遅すぎることなんて何もない」というポジティブなメッセージが明確に示され、当然迎える悲劇的結末も後味は爽やか。若者や女性の立場からは異論もありそうですがオヤジ視点では秀作です。

 アホな邦画だと奇跡の投げ売りや過剰な泣かせに突っ走るところなんですが、観客を哀しませるより喜ばせることに主眼を置くのがハリウッド流。そして、国内ロケでも十分に豪遊場面を作れるのに世界中を旅しちゃうのもハリウッド流。でもガンの化学療法の辛さもきちんと見せ、死をテーマにしながら不謹慎にならない按配で観客を笑わせるデリケートさも持ち合わせてます。キリスト教的博愛を織り交ぜつつ魂の救済に帰結する流れも説教臭くないし、「死ぬ程笑う」とか「世界一の美女にキス」とかリストの項目が伏線を回収しながらエレガントに消化される様も小気味良いです。巧みなミスリードからの綺麗な大オチにも笑顔が綻びました。

 十八番の「独白」も披露してくれてるモーガン・フリーマンですが、今回のような知的で温かみのあるキャラクターを演じると溜め息が出る程の圧倒的な魅力を発揮しますね。私生活では10余年間の不倫の末に3度目の結婚を45歳年下の義理の孫娘と挙げるような人なんですが。
 存在感抜群な職人芸でこれに応えるのが最強爺ジャック・ニコルソン。エキセントリックでユーモラスなお得意の小憎らしいキャラで大活躍です。こちらは現実も4人と離婚してるしプレイボーイとして知られてて役柄通り。
 かっこいい老人二人の洒落た掛け合いに加え、ニコルソンと秘書のシニカルな受け答えなど台詞劇としても秀逸です。フリーマンの語る蘊蓄もためになります。

 気にいらないのは例によって邦題。原題の『バケットリスト』じゃ意味わかんないし、訳した『死ぬ前にやることリスト』じゃ冴えないかも知れないけど、こんなロマコメみたいなタイトルも無いと思います。人生に最高も最低もないって憎まれ口を叩きたくなりますです。

最高の人生の見つけ方 [DVD]最高の人生の見つけ方 [DVD]
(2008/09/25)
ジャック・ニコルソンモーガン・フリーマン

商品詳細を見る
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://mappil.blog65.fc2.com/tb.php/326-391146bf
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

デトロイト・メタル・シティDS

デトロイト・メタル・シティDSの最新動画や評価レビュー、攻略情報なら「デトロイト・メタル・シティDS」へ!

  • 2009/08/31(月) 13:51:34 |
  • デトロイト・メタル・シティDS

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。