「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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ラスベガスをぶっつぶせ

 ブラックジャックは記憶力と判断力次第でプレーヤー優位に持ち込める数少ないカジノゲームとして知られ、古くから「カードカウンティング」という高等戦術が確立されています。この物語は1990年代にその方法でラスベガスのカジノを荒らしたMITの数学トップクラスの学生達の実話を元にしているそうです。
 戦術が発表された60年代とは違い、カード枚数増でカウントを困難にし不自然な賭金の動きや視線の慌ただしい客には早めのシャッフルで対応するなど、それなりの対策が講じられてた時代に彼らがどんな手口で攻略したかに興味津々だったのですが、チームの役割分担の効果や引き際など肝心のスリリングな駆け引き部分が語られず、どこにでもあるナーズ野郎青春モノとなっており拍子抜け。ちゅか、主人公が冷静で頭が良く判断力のある男という設定ではこのジャンルは成り立たない事がありあり。テンポが良いので始終退屈せずに観れるんですけどね。

 苦学生で偏った青春を送る冴えないオタクが秘めたる才能でセレブな生活とヒロインをゲットという話でも別に構わないですが、クライマックスは逆恨みで最終的にはマイナス成長に思える主人公にどうにも感情移入しがたく。燃え要素とコミカルな雰囲気がもっとあれば良かったんですが。恋も友情も上辺だけじゃドラマチックになりようもないし。
 観客がゲームの流れに一喜一憂する事ができないのも問題です。要するに未使用の山札の中にAと絵札が多目に残ってる卓が有利ってことなんですが、先ずそこが説明不足。で、仲間が大勝負のチャンスになったところで合図して主人公が短期決戦で稼ぐ戦法なんだと思うのですが、主人公の数学的天才頭脳が勝負をどう左右してるのかがさっぱりわかりません。騙し騙されのイカサマ勝負と違い「カウンティング」は種も仕掛けも無い統計的投資戦略ってのが足枷になってます。索敵・攪乱・警戒などサポート役との連携も曖昧で彼らの凄さが伝わらず、映画的には説明役の参謀が欲しかったところ。
 確たる証拠無しに怖い兄さんが出張ってくるのも根本的におかしいです。「カウンティングは違法じゃない」ってのが前提なのに、そこで「出入り禁止」以上の手をカジノ側が使えちゃ生体認証システムとか関係ないし頭脳集団に太刀打ち出来るわけもない。カジノ側との知恵比べに拘れなかった事で、折角のオチも効果半減なのでした。
 あと、日本なら通帳を眺めるところを、壺とかにも入れずに剥き身のキャッシュで保持とかアメリカらしくて笑いました。しかし、MITの天才君でも大学院の学費と生活費で30万ドル必要とかシビアな国ですな。

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