「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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うた魂♪

 流行りのマイナージャンル系青春スポ根コメディに見せかけた主演・夏帆のアイドル映画・・・なんだけど彼女の魅力を存分に伝えてるとは思えず、『タナカヒロシのすべて』の田中誠監督が得意とするシュール系ギャグも個人的にはキツかったです。一人の少女の成長ものとしはそこそこ盛り上がりますが、これも天才故に協調出来ない主人公が色々あって自分を見つめ直す超定番路線に過ぎません。でも尾崎豊と学ラン合唱隊のおかげで及第点はクリア。

 とにかく思いっきり入り方に失敗した印象が強いです。主人公が名門合唱部で独唱を任される程の逸材で地元で飛び抜けた美少女として認知されている事を速やかに理解させなきゃなのに、ファースト・シーンから妄想自己陶酔女では図抜けた歌唱力も美少女設定も自称にしか見えません。中身は自己中のナルシストで笑顔がアホ面というのが話の肝だってのはわかりますが、わざとメイクや演出で可愛さを封印してしまうのはアイドル映画として激しく間違ってます。おまけに主要部員はおろか普通は不細工を配置する意地悪娘の取り巻きとかまで高水準のルックスを取り揃えてちゃヒロインが超絶って言われてもねぇ・・・。
 中途半端なエピソードの連続も問題。憧れの生徒会長絡みの恋の鞘当てはまだいいとして、やる気のない女教師だとか脅えるバス運転手とか全然有効に機能してません。間寛平の不自然なギャグ、説明台詞を言わせる為だけに存在するともさかりえ、カメオ出演の癖に前に出過ぎのゴスペラーズも鼻につきます。

 しかし、ヤンキー合唱部との交流が始まる中盤以降はかなりの盛り返しを見せました。尾崎豊のソウルフルな歌詞と大衆向けのメロディにかなり助けられていますが「うた魂」の具現化に成功したのが大きく、三十路半ばで高校生を(回想では中学生も)演じたゴリの暑苦しさも素晴らしいです。薬師丸ひろ子が「OH MY LITTLE GIRL」を歌うのもなんだか得した気分。現代女子高生がエノケンを歌える点は疑問ですが喫茶店でのコーラスも悪くないです。前半のおバカ展開から急に真面目になるアンバランスはあるものの、夏帆も後半はどんどん可愛くなりますし、ベタな話も盛り上がりますし、歌絡みのシーンを手堅くまとめて凄くまっとうな青春映画になっております。映画としては失敗作だと思うけど結構楽しめてしまうのでした。

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(2008/09/12)
夏帆ゴリ

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