「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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レッドクリフ Part I

 『三国志』の有名な激戦「赤壁の戦い」を題材にジョン・ウー監督が贈る歴史エンターテインメント二部作。前編は「長坂の戦い」から「孫劉同盟」結成を経て「赤壁」前哨戦までで肝心の所は次回持ち越し。要するに途中から始まって途中で終わるのですが、その割りにフラストレーションは弱め。無駄に豪華な画にわかりやすく薄っぺらい物語に猛将たちの荒唐無稽超絶アクション満載。ゲーム等でキャラだけ知ってるなんて人にベストマッチです。逆に『三国志演義』好きや本格歴史ファン、そして曹操軍贔屓の人には極めて残念な造りなのでした。マピールさんは孫権陣営派でヘイト孔明な人ので双手を挙げて喜んでますが。とにかく良くも悪くもジョン・ウー映画です。

 主人公は吉川英治・横山光輝など『演義』を元にした作品で「孔明のかませ犬」をやってる孫権軍司令官・周瑜でして、聡明で知略・武略に通じ兵や民の信任厚い名将として描かれます。ま、周瑜に関してはそれが史実に近いんですが、機知に富む好敵手・曹操は女目当ての卑小な人物に成り下がり、温厚で度量大きい人徳の人・劉備には威厳のかけらもなく、君主・孫権も家臣団をまとめあげるカリスマが無いという解釈。そして劉備側軍師・孔明は一応バディの位置に納まり好人物に描かれているものの実は見せ場を奪われまくりです。劉備軍敗走時には有効な手を打てないし、同盟成立に向けての数々の工作は殆どカットされ周瑜がまとめた形となり、超人バトルと化した合戦では知謀の出る幕無し。馬のお産の手伝いぐらいしか役に立ってません。ジョン・ウー的には鳩を乾かすという重要な使命を担ってますが。
 劉備軍の関羽・張飛・趙雲が大活躍する他、おきゃんな孫尚香までが妙に目立っており『三國無双』ファンにウケが良かった事は想像出来ますが、日本における二枚看板の曹操・孔明の人気に頼らず興収50億円突破の大ヒットはちょっと意外です。エイベックスの社運を賭けた宣伝戦略があったとはいえ、トニー・レオン&金城武にそんなに集客力があるとも思えないのですが。

 常に単騎で投入される無敵超人たちの大立ち回りは見応え有り。「八卦の陣」の戦闘はちょっと長すぎると思うものの、タコ殴り戦法とホラー映画風の各個撃破に爆笑。琴シーンのファンキーな即興と突然ストップモーションとかの演出も楽しいです。劉備の草鞋編みを「三本の矢」風に巧く返し、虎狩り大好き孫権のシーンで主君の尻を叩き、通をニヤリとさせるシーンから必ず最後に美味しいところを周瑜が持って行く構成。監督の姿勢は一貫していて、我が子よりも趙雲の身を案じ劉備の株を上げる有名なシーンは無いし、美人姉妹の片割れである大喬は存在自体を無視と、周瑜と小喬の夫婦に並ぶ存在は徹底的に排除されてます。
 あと、ラブシーンはちょっとくどかったけど、小喬の人は絶世の美女に相応しく着物姿が美しいです。しかも周瑜に包帯巻いてるだけでもそこはかとなくエロエロだったりするわけで素晴らしい。ただ、トニー・レオンは『ラスト、コーション』のイメージが強すぎて「ここで豹変した周瑜が包帯で拘束した小喬をいきなりバックで・・・」とか想像してしまい弱りました。

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(2009/03/11)
トニー・レオン金城 武

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