「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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レッドクリフ PartⅡ ―未来への最終決戦―

 さて、なんか飛び抜けたセンスの副題がついた後編。強引に二部作にした関係でネタは「最終決戦」しか残ってません。これだけで2時間保たせるのはきつい筈で、孫劉同盟の内輪の工作合戦を除けてしまった「赤壁の戦い」に劉備&超人トリオの活躍する場が無い点も厄介です。そんなわけでオリジナル・エピソードで肉付けしてくるとは思ってたんですが、「赤壁」本戦までアレンジしまくるとは予想外。結局は「男と男の約束」のジョン・ウー映画に帰結するんですが。

 いきなり「孫権の妹が男装して曹操軍に潜入」という孔明さんの冗談みたいな策略が炸裂し、対する曹操も「死体を孫権軍に送りつけ疫病蔓延」という無理筋の計略を成功させ爆笑。白馬をペイントした偽シマウマや「大きい耳のネコ」なるミッキーもどきが通用し、大量死した魚を何の疑問もなくお持ち帰りしたり毒餃子で二次被害を出すうっかりな国民性がよく出てます。
 そんなこんなで大スペクタクル本番までの間延びは否めず。また周瑜さん英雄視に拍車がかかり、希代の英傑・曹操は無能で寝取り属性の下衆野郎になっちゃうし、あろうことか礼節の大器・劉備が信義にもとるダメオヤジに成り下がります。更に、ピンチに援軍登場で形勢逆転という流れにせず劉備に見せ場を与えないジョン・ウー監督の人が悪さが素敵です。孔明には「10万本の矢」のエピソードがあるものの、それも結局は周瑜のダシで後は天気予報ぐらいしか功がないです。矢を集めるシーンで「誰か火矢を放っちゃえば面白いのに」とか思ってる孔明嫌いのマピールさんでもちょっと同情なのでした。更に周瑜リスペクトの弊害は「孫」側にも及び、黄蓋の一世一代の作戦はあっさり却下され、「連環の計」の鳳雛先生は存在自体が無かった事に。で、代わりに活躍するのが愛妻の小喬さんってんだから・・・まあ、いいか。美女の出番が増えるのは。
 問題は大幅改変の末に物語がまとまらなくなってるところ。ラブ&ピースに持ち込むなら持ち込むで三国に共通認識が芽生える流れにしなきゃならんのに、周瑜と孔明が勝手に絆を結んでるだけだから最後の曹操の処理に困るわけです。あんなんで孫権や劉備に納得されちゃ戦死者達に申し訳が立たないですよ。

 前編を見た誰もが期待し延々とオアズケをくらうことになる赤壁のクライマックスですが、目玉の「火計」は大迫力で何万隻もの曹操船団が燃えていく様は壮観。投石機や火矢の描く空のアートに暗闇の水面を煌々と照らす炎、強引な上陸作戦にばたばたと倒れる雑兵達。そこから陸戦に傾れ込み豪傑達のオモシロ大活躍。前回程の超人バトルはありませんが、劉備や孫権までが前線に投入される凄い展開で、決めポーズがいちいちカッコイイです。ただ、曹操側将軍が空気同然なので盛り上がりに欠けるのが残念。奴ら全員後方待機なんですが前線は誰が指揮してるんでしょう?

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トニー・レオン金城 武

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