「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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グラン・トリノ

 ユーモアに溢れ重厚で感動的なヒューマンドラマとして絶賛に次ぐ絶賛の作品ですが、『チェンジリング』を撮り終えたクリント・イーストウッド監督が次作『インビクタス』までちょっと手が空いたので制作されたという触れ込み。たぶんそれは本当で、イーストウッド以外は無名で素人も多いキャストであり、セットもヴィンテージ・カー「グラン・トリノ」を除けばビックリするほど金がかかってないです。ワンテイクOKで知られる監督の事だからさっと撮り終えちゃったことは想像に難くない。それで傑作を作り出せちゃう魔法のような演出力に呆れるばかりです。

 とにかくシンプルに見えて語るべきテーマが数多いのが本作の魅力でありますので、その意味づけについて語るのはやめてしまおうと思います。今後は監督に専念して俳優業から引退するというのですから「役者・イーストウッド」としての感想をば。まあ、本当に引退するかは結構怪しいわけですが。
 悪態をつき狂犬のように唸り自分の落とし前は自分でつける80歳近い頑固ジジイ。常に暴力で悪を屈服させてきた男。この役は『ダーティハリー』をバック・ボーンに持つイーストウッド以外に考えられない。半引退状態だった老優が引っ張り出されるのも納得です。ひたすらカメラの前に居座り、格好良く美味しいところを全部持って行く往年の大スターらしい大見得の大根演技に拍手喝采。最近のいぶし銀演技じゃ見納めに相応しくないですからね。これは山田康雄の吹替で観たかったかも。

 あと、古き良きアメリカを支えたポーランド系移民もモン族なるラオス系山岳民族も等しく未知の存在なので色々と異文化を知れて良かったです。日曜大工を大きく飛び越えたレベルで家を直し庭を手入れするのが男の仕事とされるアメリカンマッチョ主義もピンとこなけりゃ、強引な貢ぎ物攻撃で感謝の意を表し男尊女卑傾向が強そうなモン族の風習も謎でありました。特にデトロイトでモン族は何を生業に暮らしてるのかとか、改宗して無さそうな彼らの教会との関わりとか興味深いです。なんとなく沖縄っぽい文化な印象なんですが。

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クリント・イーストウッドビー・バン

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