「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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ハプニング

 M・ナイト・シャマラン監督のラジー賞ノミネート作品。序盤から事件が原因不明のまま一過性で終わる事を繰り返し示唆するという物凄く潔い態度を見ても解る通り、ショッキングな題材をスリリングに煮詰める気はまるでなく「自殺品評会」の一点突破でなんとかしようという魂胆が見え見えなのでした。でも、「何かがおかしくなり始めている」という恐怖だけで押し切るにはアイデアが足りず、90分すら保たしきれなかったのでした。
 ホラーは度を超すとコメディになる事が多々あるのですが、本作は中途半端すぎて笑いも弱いのが辛いです。世捨て人ばあさんのキレっぷりを堪能するには登場シーンが短すぎる上に、ストーリー的にも意味不明すぎ。ヒロインのズーイー・デシャネルはチャーミングですがダメ妻の設定をあまり活かせてません。主人公マーク・ウォルバーグの変なキャラは結構良かったんですが。

 シャマラン監督は『シックスセンス』で偶々アイデア一発が嵌ったので勘違いされてますが、あくまで原案向けの人で基本的に脚本を書かせちゃいけない人だと思います。風呂敷を広げるのは抜群にうまいけど、畳むのは苦手というかそもそも畳む気が無くてオカルトと愛のパワーで片付けるのが常套なんですから。ドンデン返しも本当は全然得意じゃないです。
 けど演出力は高く、観る物を困惑させる古臭さと新しさの渾然一体加減に中毒症状を引き起こす魔力が潜んでます。今回も「人々が突然に次々と自殺し始めたら?」という着想だけで撮った、つまらなくてオチもなければ人間ドラマもない手抜き映画なのですが、「シャマランらしい」というしかない後味はしっかり残すのであります。スポンサーに愛想を尽かされる前に、巧く手綱を操れる人材に出会う事を願うばかりです。

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マーク・ウォールバーグズーイー・デシャネル

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