「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ

 全く観てないのですが初監督作品『寝ずの番』は結構評価され次作『次郎長三国志』が大不評らしい監督名・マキノ雅彦こと津川雅彦。真価が問われる3作目ですが、いかにも子供向けな予告編とは大違いの悲喜こもごも人情話をシニア向けなユーモアたっぷりで描いていて驚きました。経営をめぐる政治決着の件などは退屈するかもですが、基本的には子供にも解り易い話になってるのも好感。但し、親世代の鑑賞に耐えるには詰め込みすぎでどうにも中途半端です。

 廃園に追い込まれかけてた動物園の再生物語なら『プロジェクトX』でやってましたし、前にチラッと見た覚えのある同題材のTVドラマでは新人の成長物語に絡めてました。後発としてはこれらに似ないように作る必要があるけど、「行動展示」への転換という美味しいネタは捨てがたく飼育係と動物たちのエピソードも魅力的過ぎたという事でしょうか。次々と要素を拾った結果、サクセス・ストーリー部分は肝心の所が妙に素っ気なく、いじめられっ子だった新人飼育係の成長話は不完全燃焼気味で、動物愛護メンバーで獣医で存続懐疑派市長の姪という設定も不自然でしか無く。「人と野生動物の距離」などの問題提起も多くは掘り下げが足りず、ブツ切りエピソードの羅列で終わってしまうのがなんともかんとも。30余年の歳月で起きたエピソードを数年の出来事であるかのように凝縮した弊害で、お取り潰しもやむなしレベルで不祥事続きなのも失笑モノであります。

 しかし、ご存じのペンギン散歩や白熊スイムに加え雪玉を投げるゾウなど動物撮影は工夫が凝らされていて楽しめます。芸をする動物やCGは一切使わずに根気で撮ったという奇跡的シーンの数々は拍手モノ。ひたすら暑苦しく過剰演出なドラマの間に挿入される動物たちの愛らしい仕草や珍しい生態が箸休めとしても機能しているのに感心しました。
 芝居は津川さんの人脈を最大限に活かして取り揃えた強力ベテラン男優陣が貫禄を見せつけ、中村靖日・前田愛・堀内敬子といったキャストも手堅い演技を披露。幾分説教臭くはあるものの野生動物の尊さ・人間の素晴らしさ・命の平等さなどのメッセージを魅力的に伝えて来ます。キャラ立ちについては文句のつけようもありません。あと、関係ないけど園長・西田敏行に飼育係・長門裕之ってのが「玄太」と「楠公さん」の立場と逆なのが感慨深かったり。

旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ スペシャル・エディション [DVD]旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ スペシャル・エディション [DVD]
(2009/07/15)
西田敏行中村靖日

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