「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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ラーメンガール

 7割方日本人キャストが日本語で芝居しておりますが、32歳の若さで急逝してしまったブリタニー・マーフィが主演で監督・脚本もアメリカ人が務めるハリウッド映画なのであります。タイトルからはトンデモ映画臭が漂ってきますが、実は日本の描写に違和感はあまり無く勘違いジャパンは期待ほど楽しめません。
 師匠に西田敏行が座ってる事もあり日米のカルチャーギャップを活かしたラーメン修行の人情喜劇になるのかと思いきや、『イン・ハー・シューズ』のキャメロン・ディアスのように人生の転機を迎え苦闘し成長する女を描くハートフルな人間ドラマを狙った模様。けれど、頑固オヤジの「魂」のラーメン道に説得力が無く、ロマンチックな恋も無いとなればこのジャンルは厳しいです。異文化を受け入れられず言葉も通じなくてなかなか理解し合えないのが肝の映画なのに、最終的に一年間修行しても会話が成り立たないというのも凄いし。

 とにかく店主のキャラが問題なのですが、これは作り手が下手に日本を知ってたが故の失敗と推測します。きっと『ガチンコ!』をTVで観たんですよ。気が短く口より先に手が出て、ヘビースモーカー且つ大酒飲みで、技術より精神論で、食べもしないでスープ捨てちゃうラーメン屋ですから。あれはテレビ屋の演出で実在の人格とは別物だと思うのでぶっちゃけますが、あんな日本人でも首をかしげる特殊な人をモデルにされちゃ『おしん』みたいな話にしかなりません。それを日本の精神を学んで癒されるヒロインという流れに持って行こうとするんだから無理があります。基本「いい人」な役なのに西田の愛嬌は発揮されず、ブリタニーの持ち味のキュートで明るく前向きなキャラも活かせず。二人とも的確に演じてはいるんですが・・・。

 それでも『タンポポ』のオマージュで「ラーメンの達人」に山崎努が起用されてるのは好感。その他の日本人キャストも演技派のベテラン揃いなので演出が多少変でも安心感があります。日本人を演じる韓国人俳優が混ざってますが、いつものいい加減なハリウッド流アジアン・キャストではなく戦略的に日系三世と位置づけての人選なのでこれも文句はつけられません。ただ、この日本語の多さからしてアメリカ人相手に商売する気は無いのでしょうけど、西洋人キャストに華がないのは残念。だったらせめて日本在住の有名タレントを起用して欲しかったです。それにしても、どういう経緯でこの作品が作られることになったのかとても気になりますな。

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(2009/05/27)
西田 敏行ブリタニー・マーフィー

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