「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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アマルフィ 女神の報酬

 邦人少女誘拐事件に巻き込まれた外交官がイタリアの観光地を走り回る羽目になるサスペンス風観光ムービー。脚本家名が無いと話題になった時点で予想してた通りの穴だらけな犯行計画が素敵なバカ映画です。関係者の証言によると、先ず主演・織田裕二と海外ロケが内定しタイトルが『アマルフィ』となった後で、ミステリ作家・真保裕一がプロットの基本線を固めたオリジナル・ストーリーが完成し共同脚本の監督・西谷弘が最終的に仕上げ、そして脚本家クレジット抹消問題が起きており、原作は読んでませんが整合性の無い改悪に真保センセがぶち切れたと考えて良さそうです。まあ、作品はいつもの織田カラーに染まってますんでキャラものドラマとしてはそこそこ楽しめると思いますが。

 海辺の街アマルフィが登場するのは2時間中20分程な上にミラノでもナポリでも何処でも置き換え可能という無関係ぶりが凄いです。ビバ、企画先行。事件自体もわざわざイタリアで撮る必要もない話なんですが、そこは「多めに予算が付いたTV特番」みたいなものと許容。しかし、犯人がイタリアを拠点に事件を起こすのは不自然という壊滅的設定には開いた口が塞がらず。生ドラマの舞台を熱海からシカゴに変更した事を発端に急場凌ぎを繰り返し次第に別の話になって原作者がキレる喜劇『ラヂオの時間』を、生放送でもないのにリアルにやらかし辻褄合わせの努力すらしないんですから豪気です。
 誘拐事件と無理矢理にリンクさせた不確定要素だらけのミネルヴァ(女神)大作戦、最終的に明らかになる事件の全容のトンデモ加減、終盤まで全く匂わされない犯行動機のせいで犯人に感情移入も出来ないなどなど、作り手の頭の悪さが随所に炸裂。まともな伏線やミスディレクションを用意しないでサスペンスに挑戦した男気に拍手。だいたい誘拐の顛末も筋が悪く、単身でトイレに来るように子供に指示したのならば登場前から犯人バレバレで、そうじゃなければ子供の尿意に全てを賭けた計画って事ですしねぇ。

 少女消失を謎とも思わないローマ市警の一貫した無能ぶり、国家全域で杜撰そのもののセキュリティ、拉致同然なイタリア人のナンパ描写など、何故にフジテレビは開局50周年記念でイタリアに喧嘩を売るのか。アマルフィの空撮が意図的にピンボケなのも謎で、映像・音声を突然ぶち切る編集が劇中のサスペンスよりよっぽどドキドキを誘発するのには苦笑。
 けど、感動の押し付けシーンも無ければカーチェイスも派手な爆発も銃撃戦も無しに勝負したのは評価したいところ。織田裕二が安易に天海祐希や戸田恵梨香やサラ・ブライトマンとくっつかないのもよろしい。いや、サラ・ブライトマンとのロマンスなら見てみたい気もしますが。
 ところで、クリスマス頃にローマで大雪が降るのは珍しいことなんでしょうか?

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織田裕二天海祐希

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