「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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7つの贈り物

 救急に電話をかけ自殺を予告した男の真意を過去に遡りつつミステリー形式で描くヒューマン・ドラマ。宇宙人や怪物やロボットから地球を救う事がとても多いアクションスターのウィル・スミスですが、近年はシリアスなリアル系作品への出演も多く性格俳優への脱皮を目指している模様。これもそんな一本ですが、安易な感動ドラマと思ってると火傷するウィル・スミスらしからぬ暗い物語なのでした。
 件の自殺男はセンチメンタルな境遇にある数名の人生を調べて善人には贈り物を渡そうとしていて、贈り物が何かというのは登場人物達の特徴から直ぐに察しが来るものの、何故に主人公がそういった行動を決断し結局どうなるのかという興味で最後まで引っ張っており、ミステリ部分はなかなかにテクニカルで伏線の利きも良い作品です。しかし、肝心の作り手が伝えたいメッセージが上手く表現出来ておらず・・・。

 これね、当初は現実逃避で利己的な計画だったものがヒロインとの恋や他の人達との出逢いによる紆余曲折で別物に変化する話の筈なんですよ、物語構造的に。ところが、主人公の改心が非常にわかりにくい為に、元の木阿弥の独りよがりで不愉快な印象のまま幕を閉じてしまうのです。これは7人に対し均等に時間を割くのではなく、ほぼヒロインだけにドラマを集中してしまった弊害でしょう。ハンデにめげず真摯に生きる人々の姿からトラウマを抱えながら生きていく意味を見出すシーンをもっとはっきり組み込むべきでしたし、少なくとも善人を選ぶ行為が愚かなことだと気づかされるエピソードは必須だった筈。そういった積み重ねの上での苦渋の決断であれば納得性も高かったと思うのです。

 まあ、ハート・ウォーミングな作品とは言い難いものの泣ける人は泣けると思います。ウィル・スミスの熱演に相手役のロザリオ・ドーソンもよく応えており、どうしても心証が悪くなる主人公を彼女の演じた聡明で寛容なヒロインが上手く補ってくれておりました。ラブシーンがあるのもウィル・スミス映画では珍しいです。ハリウッド映画のお約束とも言えるベッドシーンが数多の出演作で抜け落ちてたから、てっきりウィル・スミスはそういうのがNGな人なんだと思ってたんですが。

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(2009/09/02)
バリー・ペッパーロザリオ・ドーソン

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