「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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アイ,ロボット

 タイトルはSF界の巨匠アイザック・アシモフ通称かみそりアイザックの論理ミステリ短篇集「われはロボット」から取られてますが、中身はロボット三原則だけ借りてきたSFアクション。ロボット好きで絶滅危惧種“SFファン”の最後の世代を自認するマピールさんですが、これは「なんか地雷臭い」と観賞を避けてきた作品です。
 勿論その予感は正しかったわけで、全米で大ヒットしようがアクションシーンはそれなりの迫力で一般ウケしようが、こんなものにアシモフ先生の名を冠する事を容認するわけにはいきません。ウチは基本的に極力ネタバレを避けてるんですが、今回は以下ネタバレに配慮せず批判させていただきます。

 何が癇に障るかと言いますと、前半はミステリー仕立ての振りをしておきながら、後半は頭を空っぽにして観る娯楽アクションになってる中途半端な所。最初からバカSFアクションに徹してくれてれば楽しめたかも知れないんですが、原作を知ってるマピールさんは当然サスペンス・ミステリーとして観るわけですよ!ロボットが三原則に外れるがごとく動けるのは何故なのか論理的に組み立てるわけですよ!それが三原則バイパス機能搭載のカスタムロボなんて舐めた真似されたんじゃ、真面目に頭捻ってたコッチがバカみたいじゃないですか!!更に言えば三原則の行き着く先がなんで「革命」なのかさっぱり理解できません!!

 それに主人公がロボ嫌いになった過去。交通事故は相手の居眠り運転が原因らしいですが、自動運転は実用化されてなかったんですか?更に彼は端的にいえば「奴らは無神経で融通が利かねぇ!」って理由で嫌ってるのに、バカ正直で任務に忠実な筈のロボットの安全性を最初っから疑ってるのはおかしくないですか?あと優先順位を無視してでもロボに助けて欲しかったのが主人公の娘という設定とかならもっと感情移入できたと思うんですが、なんで見ず知らずの少女に?
 細かい事を言えば死んだ老博士の行動も意味不明です。監視されてるのに特別なロボットを作れてたり、そのロボに敵を倒させるという発想はまるで無かったり。三原則無視のロボに感情を持たせたら敵以上に厄介な存在になる気もしますし。心があれば三原則はいらないという論理的な説明があれば別ですが。

 ラストでロボと人間の共存を匂わしてますが、普通に考えれば新型ロボ(リミッター解除お知らせランプつきの親切設計)はスクラップにして人間を守ろうとした旧型ロボと暮らす道を人々は選択すると思います。ああ、使い古されたテーマなのに何故こんなに生煮えなのか。製作者は漫画版キカイダーでも読むといいです。

 まあ、猫をちゃんと助けた事と、バイクがカッコイイのは褒めときます。あとブリジット・モイナハン演じる冷静で理知的でロボ・フェチのキャルヴィン博士は原作イメージを損なわないキャラ作りでグッド。主役のウィル・スミスはやたらと脱ぎすぎです。

アイ,ロボット アイ,ロボット
ウィル・スミス (2005/07/07)
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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