「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで

 『タイタニック』カップルの再共演と、キャッチコピーの「それは──誰もが逃れられない<運命の愛>」には騙されるなと話題の、ラブ・ストーリーに見せかけたげんなり夫婦生活サスペンス。1950年代のアメリカ高度成長期を舞台に、中産階級の理想の夫婦に見えて実はすれ違いと不満だらけのお二人が、鬱屈した日常にさよならして根拠乏しいパリ移住計画に乗り出すも云々という、「真っ白に燃え尽きるまで夫婦喧嘩せんでもいいのに・・・」な解り合えない男女の殺伐物語であります。何処までもうんざりな話ですが、映画としての出来は物凄く良いのが困りもの。いや~、独り者としては結婚されている方々は本当に凄いと思わざるを得ないです。嫁がいつもと違うことしたら要注意って事も教訓。

 アメリカでは超有名な60年代のベストセラー小説が原作なんだそうですが、ずっと映画化されず何故このタイミングで映画化されたのかが謎。当時は新鮮なテーマだったって事は理解出来ますが、この時代を境に米国は離婚大国に変貌し、それはエリート白人層も例外ではないどころか、今や「幸せになりたい症候群」は日本でも蔓延するほど肥大化しているのですから。『ノーカントリー』と同じで「昔は良かった」ってのが幻想ということを示してるんでしょうか?

 病的に理想を追い求め砕けていくケイト・ウィンスレットの凄味抜群の演技ばかりが誉められてる印象ですが、より見応えあるのはレオナルド・ディカプリオの方だと思います。この役は普通にやると化け物妻に振り回される悲惨な夫という構図に矮小化してしまうし、逆にバカ亭主を強調しすぎると一気に陳腐化します。けれどディカプリオは自身の持つ好感度を利用しつつ徹底的に薄っぺらくつまらない男を演じ、見事にバランスをとっているのであります。浮気の後の誕生会シーンでも大喧嘩の後の朝食シーンでも絶妙の愚か者ぶりに感嘆。
 そして、忘れちゃならないのがスパイス役を存分に果たす隣人一家。思った事は何でも口にしてしまう息子マイケル・シャノンの印象も強烈ですが、ラストシーンのキャシー・ベイツの言動に苦笑させられてる隙に、美味しいところを纏めて掻っ攫っていったじいさんに一本獲られました。

レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで スペシャル・エディション [DVD]レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで スペシャル・エディション [DVD]
(2009/06/05)
レオナルド・ディカプリオケイト・ウィンスレット

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