「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

トランスポーター3 アンリミテッド

 ハードボイルドかつストイックで自らに課したルールに忠実なヤバイ物専門の運び屋という設定を悉く吹き飛ばす豪快バカ・アクション。感性の人リュック・ベッソンに初期設定なんて無意味だしシリーズを3作も続けられるわけ無いと思ってましたが予想以上の開き直りに呆然。
 例によって無駄に壮大な陰謀、それを実行するには頭の悪すぎる敵、ぶっ飛びキャラの下品なエロ描写、理屈などまるでない強引展開連発と、ベッソンのバカバカしい脚本を真面目くさった顔でこなす屈強ハゲをとことん堪能するに相応しい珍作であります。

 今回の大ネタは愛車から20メートル離れると爆発するブレスレット。設定は面白いのですが車を奪われ自転車で追走するシーンは20メートルの距離感がイマイチ出ず、他のシーンでも主人公を窮地に陥らせるアイデアが物足りず。特に格闘シーンの制約に上手く結びついてないのが残念でジャッキー映画を見習って欲しいところ。でもワイシャツ脱ぎ脱ぎアクションは阿呆カッコよくて素敵でした。ただ、遅い殺陣を早回しで見せる無理矢理感には馴染めず、フラッシュバックを多様した構成も見辛いだけに感じました。
 カー・アクションの方は相変わらずド派手ですが、CG時代の演出としては意外性に欠けるきらいが。トレーラーの間を片輪走行で抜けた途端に突風が吹くとか、列車から列車に飛び移ろうとしたら直線からカーブに切り替わったとか、もう一捻り欲しいです。

 さて、この映画の評価を大きく左右するのがルックス・性格ともにベッソンの趣味丸出しのヒロイン。赤毛で顔中そばかすだらけってだけなら許容範囲ですが、汚い肌は隠さずに目の周りは過剰に真っ黒とメイクが酷すぎます。一瞬でもキュートなりセクシーなりに魅せる演技力があれば救われるのですが表情のバリエーションが皆無で基本悪役顔なのがまた辛い。加えてクスリをきめ、酒はラッパ飲み、うなじには「安」のタトゥーで、突発的に欲情。何考えてるのかさっぱりわからず好感を持てる要素は一つもありません。
 でも彼女が「陰気なロシア女」から「ラリってる我が儘女」にクラスチェンジすることで『トランスポーター』らしくなったのも事実。だから、まともで美しいヒロインが必要だったわけではないんです。この女に主人公がメロメロになっていくという流れが問題で、微妙に顔をしかめクールに愚痴をこぼしそれでも身体を張って大立ち回りを演じるのなら納得出来たと思うのです。硬派で知られたプロフェッショナルがただの悪球打ちだったなんて・・・。

トランスポーター3 アンリミテッド [DVD]トランスポーター3 アンリミテッド [DVD]
(2010/01/15)
フランソワ・ベルレアンナターリア・ルダコワ

商品詳細を見る
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://mappil.blog65.fc2.com/tb.php/404-5dabf1cf
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。