「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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モンスターVSエイリアン

 結婚目前に偶然巨大化してしまった女がモンスターを集めた秘密施設に収容され地球侵略を目論むエイリアンに対抗させられるドリームワークスの3Dアニメ。ストーリーではピクサー作品に見劣りするのが常だし、いかにも子供向けでくだらなそうなコンセプトなので、立体映像ならともかくDVD観賞では評価しにくいと思っていたわけですが、蓋を開けてみればなかなかどうして惹きつけられました。ベタなギャグ、王道的展開、天然キャラのモンスター達などの要素はどれも及第点です。とはいえ、本作が琴線に触れる大人は怪獣映画マニア限定であり、ストーリーそのものは予想通り稚拙なのでした。まあ、マイノリティの苦悩とかを真剣にやられても困るんですが。

 予告編を観た時から「巨大フジ隊員アニメ」呼ばわりしていたわけですが、本当に「円谷特撮魂」に溢れていて感激。巨大女の元ネタ自体は別の作品ですが『ウルトラマン』ネタは幾つもありますし、当然『ゴジラ』シリーズも引用されている他、中盤のゴールデンゲートブリッジでの大格闘などに「特撮の神様」リスペクトなショットが散りばめられているのです。その所為で東京の巨大怪獣ネタの展開が安易に予想出来てしまうのが難でしたが。
 本家ハリウッドネタも充実していて、仲間のモンスターは虫と融合した博士、フロリダに現れた半魚人、人食いアメーバと1950年代のゲテモノ映画をオマージュ。エイリアンとそのロボの方も同様です。その他、『未知との遭遇』や『E.T.』などのスピルバーグ映画を始め様々なパロディ・シーンが盛り込まれSF・特撮好きは垂涎です。けど、キッズはもとより引率する親世代も殆ど付いて行けない古典ネタばかりな気がするんですが、アメリカでは祖父母と孫で映画観る習慣でもあるんでしょうか?

 さて、話が薄っぺらい以外の問題は人間キャラの造形にどうにも馴染めない事でしょうか。これは日米の文化の違いではあるんですが、デフォルメに慣れた身にはリアル志向の豊かな表情に拒絶反応。設定の都合とはいえ、肝心のヒロインが男を見る目がなく流されやすいバカ女というのも辛いです。人間以外のキャラクターは魅力的なんですがね。人間以外は・・・。そんな中で気を吐くのは合衆国大統領。エイリアンとのコンタクトで5音目を弾き間違えすかさずバルカンサイン、更に『ビバリーヒルズ・コップ』の曲をファンキーにプレイし度肝を抜いたかと思えば、その後の登場シーン全てで見事なイカれっぷり。ブラックなオチにもシビれました。そこから傾れ込むシルエット・アニメのエンドロールがこれまたハイセンスで拍手喝采。でもマニア以外は楽しむポイントがあまりに少ないよなぁ。

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