「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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曲がれ!スプーン

 『サマータイムマシン・ブルース』と同じく監督・本広克行×脚本・上田誠で贈る劇団・ヨーロッパ企画の舞台作品映画化第二弾は、能力を隠して暮らすエスパー達が集う喫茶店に紛れ込んだマスコミ女の織り成すハートフル・コメディ。けれど残念ながら前作ほどの出来ではなく、『UDON』などで顕著だった監督のバカみたいに説明過多な特性が強く出ており、恐らくは原作の魅力を大きくスポイルしてしまってると予想。長澤まさみファンにもガッカリな感じで、小劇団系のゆるーい会話が好きな人向けです。

 とにかく、テレビ局のサイキック・バラエティの話と番組担当ADの取材行脚のパートがつまらないです。どうやら本来は喫茶店の中だけで展開するエスパーたちのドタバタだったようで、彼らの会話だけで済まされてたものを膨らまして映像化したのが上記シーンと思われます。主役なのにそんなどうでもいい枝葉を延々と担わされる長澤まさみが気の毒で気の毒で。喫茶店に辿り着くまでの1時間ばかりは完全に蚊帳の外に置かれ、合流後もエスパー達の引き立て役に過ぎず、ビックリするほど見せ場がありません。「番組に出演したエスパー達は不甲斐ないけどきっと本物はいる!」とか「スクープをものにしないと仕事を馘になる!」とかで必死な様子を見せてくれればクライマックスでエスパー達の動機に繋がるんですが、「サンタがいなくて残念」程度の曖昧な想いで仕事ぶりに熱意も苦悩も表れてないのに同情とか応援とか無理ですよ。そもそもサンタはサイキックじゃないし。
 そのクライマックスで殆どの者が特に超能力を必要としない役割というのも腑に落ちません。制約の多い舞台とは違うのだからそこはもっと工夫して全員の力を結集させてくれないと。サイコキネシスの大ネタにしても舞台であれば十分にインパクトを与えられたでしょうが映画にそのまま適用すると間抜けでしかないものですしね。あと、ヒロインがエスパー個々の能力に勘づくようにちゃんと伏線張って理由付けしないと。どうにも緻密さに欠ける印象。

 良かったのは配給規模を考えると信じられないほどの地味で無名な男優陣。うっかりしてると客寄せ用のお笑い芸人を安直にキャスティングされかねないところに、独特の雰囲気があって良い具合に胡散臭く芝居できる実力派を起用できたのは、ドル箱監督の発言力の賜物でしょう。喫茶店でのやり取りにもっと時間を割いてほしいと思うほどに、セリフの掛け合いは楽しく間合いも演劇的でいいアンサンブルでした。嗚呼、そんな中に放り込まれ慣れないコメディエンヌを要求される長澤まさみが重ね重ね・・・。

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(2010/05/19)
長澤まさみ三宅弘城

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コメント

知らないの?これ 2006年にフジの深夜ドラマで失敗した作品だよ
長澤まさみ入れたから 、成功した映画「曲がれ!スプーン」
他の女優ならココまで美味くいか無かっただろうね。
長澤は、すごい。 大ヒットにはならなかったが
失敗した作品を 成功させたんだから^^;

  • 2010/11/08(月) 01:26:18 |
  • URL |
  • あれ? #4SZw2tfw
  • [ 編集 ]

> 知らないの?
教えて下さり有り難うございます。そんなことは全く知らなかったです。

  • 2010/11/08(月) 21:07:27 |
  • URL |
  • マピールさん #-
  • [ 編集 ]

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