「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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アリス・イン・ワンダーランド

 鬼才ティム・バートン監督が描くディズニー・アニメ『ふしぎの国のアリス』の後日譚。冒険から13年後、それを夢だったと思いこんでる19歳アリスを主役に据えたオリジナル・ストーリーなんですが、件のアニメの内容はほぼ忘れていて、ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』&『鏡の国のアリス』も挿絵眺めただけでちゃんと読んでない身にはなんだか色々と厳しい話でした。日本でも世界各国でも大ヒットしたわけだから原作を知り英語に堪能ならもっと楽しめるんだと思うのですが。あと、3Dで観て無いで言うのもなんですが、鮮やかな色彩が売りのバートン作品と色がくすむ3D眼鏡の相性は最悪な気がします。

 凝りに凝ってる映像は流石の出来ですが、もっとぐちゃぐちゃの世界観を予想してたので意外にあっさり目で残念。それに、バートン監督の趣味が炸裂すると普通の話でもワンダーランドになっちゃうわけですから、折角のナンセンスな世界感も予定調和にしかならないのです。監督の作風に先入観を持ってない方が純粋に楽しめるのかも。
 んで一番難儀なのは、奇抜なキャラを揃えながらストーリーが在り来たりの成長物語になってる点。ディズニーの意向なのか、かなり毒気が抜かれた勧善懲悪物語に小さく纏まっているのです。微妙に現実世界とリンクしてるようであまり意味を為してないし、意外な事も全然起こらないし、盛り上がって欲しいとこで盛り上がりません。異形の者への愛も感じられず物足りない事この上ないです。

 キャラクター映画としては、とにかくアリスが可愛くないのが辛いです。コンセプトが救世主として戦う強い女だとしても、従来のチャーミングなアリス像と両立して欲しかったところ。ジョニー・デップもいつも通りの怪演を見せてくれるのですが「いかれ帽子屋」にしては随分まともな人で周りのマッド過ぎるCGキャラに喰われる始末。ヘレナ・ボナム=カーターは流石の存在感だし、アン・ハサウェイの他人事のような態度も悪くないと思うのですが、どうも人間体が全体に精彩を欠いてる印象です。服を着たカエルさんの造形と表情豊かなチェシャ猫のラブリーさが救いなのでした。ぶっちゃけ、アリスなんか抜きで良いからCGキャラがメインで不思議の国の日常を描く作品が観たいです。

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(2010/08/04)
ジョニー・デップ、ミア・ワシコウスカ 他

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