「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

NINE

 『シカゴ』のロブ・マーシャル監督が超豪華俳優陣を揃えて描くブロードウェイ・ミュージカルの映画化作品。インスピレーションが沸かず脚本が一行も書けないままのクランクイン、取り巻く女達への強い欲望、愛想を尽かされつつある妻と空気を読めない愛人との板挟みな現実などに思い悩み、幻想に溺れていく女たらしの天才映画監督の話なんですが、ストーリーは無いに等しい「妄想ダンス集」でした。どう考えてもポールダンスとかラップダンスとかを好む客層向けでブロードウェイ・ミュージカルというイメージからは遠いです。元々は往年のイタリア映画界の巨匠フェデリコ・フェリーニの自伝的映画『8 1/2』が原作なのに。

 そんなわけで全体としてはかなり不細工な映画なんですが、女優陣のダンス・パートはゴージャス&グラマラスで目の保養としてはグレート。清楚な妻マリオン・コティヤール、エロエロな愛人ペネロペ・クルスがそれぞれに半裸でセクシーに踊り、他の女優達もミュージック・ビデオさながらの洗練された歌と踊りを披露。特にこの分野の本職ファーギー扮する砂浜の娼婦は圧巻でした。ケイト・ハドソンは殆ど意味のない役だけど楽曲的には一番の出来で儲けてます。出番は少ないけどニコール・キッドマンの胸がいつになく豊満だったのも印象的でした。

 問題は、フェリーニの実体験という背景を抜きにして、更に当時の前衛で難解なアート系要素も捨ててしまうと、残るのは殆ど起伏のない在り来たりの話にしかならないって事ですね。舞台版では成り立ってたのかも知れませんが、本作の場合は明らかに食い足りないので何か新味を加えて欲しかったところです。
 出ずっぱりのダニエル・デイ=ルイスはイタリア人には見えないけど見事な演技をみせ女優達も美しく妖艶に撮れてますし、原色主体の色彩とモノクロやダークブルーの画調を巧みに使い分けたり複雑な編集が為され、映像的には色々と凝ってるだけに本当に残念。

NINE スペシャル・エディション [DVD]NINE スペシャル・エディション [DVD]
(2010/09/09)
ダニエル・デイ=ルイス、マリオン・コティヤール 他

商品詳細を見る
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://mappil.blog65.fc2.com/tb.php/424-efe42f57
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。