「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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サブウェイ123 激突

 過去に何度もコンビを組んできたトニー・スコット監督×デンゼル・ワシントンが悪役にジョン・トラボルタを迎えて贈る犯罪スリラーの佳作『サブウェイ・パニック』のリメイク。巻き込まれた男が地下鉄をジャックした悪党と交渉するはめになるアウトラインは同じですが、現代風の手直し以外に主役の設定が鉄道公安官から運行司令部の職員になってたり、犯人の性格が変わってたりかなり色々とアレンジされてます。・・・その捻りが悉く失敗するという悲惨な事態になってますが。

 はっきり言って全然面白くなかったです。短いカットに効果を付けまくってスタイリッシュな映像を繋ぐ作風は健在ですし話もテンポ良く進むんですが、ドラマが今ひとつ盛り上がらないままエンドロールに突入されても不満がつのるばかりです。古典的なサスペンスなんで斬新なストーリー展開は端から期待してなかったですが、まさか知的興奮を誘う心理戦や小粋な会話や凝った伏線回収などの必須要素を片っ端からオミットするとは。
 戦略もなく場当たりで対処するド素人ネゴシエーターを相手に喋る毎に情報を漏らす隙だらけの犯人に、穴だらけの犯罪計画、ポンコツなNY市警、必然性無くいきなりヒロイックになる主人公などが揃う日本のTV屋のお家芸みたいなシナリオに愕然。何かありそうで何もないってのがとにかくストレスになります。現代テクノロジーとかも全然活かせてないですし、わざわざセフティの外し方をレクチャーしたそこが伏線じゃないばかりかクライマックスで持ってる銃自体がこの銃と全く違う型なのに唖然。わざわざ注目させといてなんでそんなミスを?
 普通ならバカ映画として笑い飛ばせそうな要素が盛り沢山なのに不快感が勝るのは、人質達の挙動がメイン・ストーリーに殆ど影響を与えず単発ネタで終わるなどのサービス不足。小便の男も空挺隊もバカップルも無意味すぎてつっこむ余地がないのです。ジャックされた地下鉄車内の映像がネットで生中継されるという美味しいネタを猫跨ぎとか信じられませんよ。同じように無内容であってもきちんと客のニーズに応えてくれるジェリー・ブラッカイマーは偉大です。彼のプロデュースあってのトニー・スコットなんだと痛感させられる一作でした。この穴はデンゼルとトラボルタがいくら頑張っても埋まらないのです。

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(2010/02/24)
ルイス・ガスマン、デンゼル・ワシントン 他

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