「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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逆境ナイン

 原作は15年程前にマイナー誌で連載された高校野球漫画です。マピールさんはリアルタイムの読者でしたが、まさか今頃こんな事が起きるとは。映画化決定の時点で絶版中だった事を考えると企画が通った事が奇跡に思えますね。
 内容は『廃部寸前の弱小野球部が次から次に襲いかかる荒唐無稽な試練を、熱血と勢いとこじつけで強引に乗り越える』という突き抜けて出鱈目なギャグ漫画なんで、実写化でスベる懸念は大きかったんですが意外と旨く纏まってました。過剰な暑苦しさと偉大なる先人の言葉は健在で原作ファンが納得するレベルです。ただし、万人に受けるような出来の良いコメディではありません。あまりのくだらなさにキレる人も多そうです。

 この映画はとにかく絶妙なキャスティングに尽きます。玉山鉄二の常に力の入った演技は、根拠のない自信でどんなピンチもポジティブに乗り越えるキャプテン・不屈闘志そのものでした。マピールさんは「ちゆ12歳」のテキストを読んだだけで実際の演技は観てないんですけど、彼は伝説の特撮「百獣戦隊ガオレンジャー」の6人目・ガオシルバー1062歳を演じた人なんですね。イケメンなのにはまり役が大袈裟な熱血バカ。素晴らしいです。全く高校生に見えない点は目を瞑りましょう。
 そしてマネージャー役の堀北真希。凄くキュートに撮れてます。序盤はギャグにつき合わされて痛々しい感じだったんですが、中盤あたりから強烈に可愛さを増していきます。劇中で不屈が急に恋に落ちるのとシンクロするかのように。これにはちょっとビックリしました。
 ビックリといえばナインに1人やけに可愛い少年がいて、これならショタ趣味の女性も満足だなとか思ってたら、これまた最近「ちゆ12歳」で触れられた「仮面ライダー響鬼」の栩原楽人くんでした。ホモの方にも絶賛ブレイク中みたいです。更に無駄に熱い校長には「仮面ライダー1号」の藤岡弘、さん。実は特撮関係者だらけです、この映画。
 はまり過ぎるキャストが多い中、炎の格言でチームを盛り立てる監督役のココリコ・田中直樹のキャラ作りはちょっと厳しかったです。あまりふざけないで大真面目に『それはそれ、これはこれ』とか『恋に恋して恋気分』とかの説得力ある名言を吐いて欲しかったです。そもそも、格言が少なすぎで残念。

 演出は正直あまり上手くいってない気がしました。「自業自得」のネタとか派手なわりにイマイチ。あと吹き飛ばされるシーンのスローモーションとか同じ演出を多用するのには興醒めです。それとクライマックスであるべき魔球・男球のエピソードもアッサリ過ぎでしょう。そして一番の問題はラストの試練が劇中で一番パンチ力が弱いことです。あそこはもっと過酷な逆境でゴールのない目標を目指す男・不屈闘志の巨大さを表現して欲しかったです。
 まあ、でもギャグ漫画の実写化としてはかなりハイレベルだと思います。充分楽しめました。作者の島本先生(炎尾 燃)もご苦労様でした。

逆境ナイン かけがえのない通常版 逆境ナイン かけがえのない通常版
玉山鉄二 (2006/01/25)
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