「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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ザ・ウォーカー

 一冊の本を携えて文明が崩壊した北米大陸を西に向かって歩き続ける男と、ならず者達を従えてその本を執拗に探し力ずくで奪い取ろうとする町の支配者が、弱肉強食の無法の荒野で激突するデンゼル・ワシントン主演の近未来サスペンス・アクション。
 「この世に一冊だけ残った世界を支配できる本」とか作品紹介されれば、その正体が世界一のベストセラーというのは鉄板だろうということで、バトルはぬるく説教臭い話なんじゃないかと思いつつも好物の終末モノということで観賞。意外や意外、殆ど期待してなかったこともあり地味に面白かったです。まさか、随所で殺しまくりのマカロニ・ウェスタンとは・・・。

 とにかく、話が進むに連れて明らかになるバカっぽい世界観が素敵でした。最終戦争から僅か30年余りで生産能力や識字率がほぼゼロに落ち込むという『マッドマックス』や『北斗の拳』でもやらなかった無茶な想定に、主人公の常人離れした殺傷能力とトンデモ設定による不死身ぶり、ツッコミどころ満載の衝撃のオチなど数々のダメ要素をこれでもかと積み重ねております。特に全編に渡って貫かれる欧米特有の観念が普通の日本人にはピンとこないわけですが、それが逆に作用して毛唐のアホさ加減が皮肉の利いた社会派エンタメとして成立しているという不思議。まあ、被災時に暴動も起こさず整然と暮らす信仰の浅い民族というのは、この映画の世界観を全否定しかねない存在ですからね。

 意外とアクションが少な目なのが残念ですが、山刀の殺陣にしろガンファイトにしろ凝っていて面白かったです。老夫婦の家での銃撃戦なんてカメラワークがただ事じゃありません。ただ、中ボス級の弾けた悪役が質と量の両面で物足りないのがかなり痛いです。
 また、スタイリッシュな雰囲気作りとか裏設定の細かい演出とかは巧いんですが、主要キャラの作り込みの弱さがそれを帳消しに。殆どデンゼル・ワシントンとゲイリー・オールドマンの力量頼みで緊張感を持たせてるのでその他大勢のギャップが凄いのであります。けれど、久しぶりに見たジェニファー・ビールスは老けても変わらずジェニファー・ビールスでした。これが一番の収穫。

ザ・ウォーカー [DVD]ザ・ウォーカー [DVD]
(2010/11/02)
デンゼル・ワシントン、ゲイリー・オールドマン 他

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