「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

プレシャス

 ハーレムに暮らす16歳の主人公プレシャスは妊娠中で、これが理由で学校を馘になる。実は父親にレイプされた結果であり、しかもこれが二人目。当の父親は失踪中で、母親は生活保護をアテにして働かないし、補助が出るので通わせてるけど本音は教育も無駄と考えてて、口汚く罵り悪態をつくのがデフォルト。挙げ句に一人目の子はダウン症で、母に疎まれたため祖母に預けられてる。そんなこんなで両親に虐待される貧困層の黒人少女がとある教師に出会い人生に少しずつ希望を見出してくありがちなお話・・・なんですけど其処は一捻り。
 普通なら薄幸の美少女が勉強とかスポーツとか性格の良さとか何か秀でたスキルで幸せを掴む展開ですが、凶悪顔の巨デブ、読み書きできないレベルの知力、見た目通りの運動能力、かつ社交性も低くて妄想で辛い現実を紛らわすのが関の山というヒロイン像となっているのが本作の特徴です。そこらの携帯小説を超える不幸てんこ盛り設定で底辺ライフを描くめっちゃ社会派な作品。でも泣かしてやろう感無く、社会的に無力で無知な貧困層の子供でも前向きに生きる術はあるという励ましを感じさせる映画でした。

 圧倒的な存在感はオスカーをゲットした虐待ママ役のモニーク。観ていて本当に怖ろしくなる程に不幸の連鎖の元凶として暴れまくり。その気性の荒さは常に何かとんでもない事をしでかしそうな雰囲気を纏い、煙草を持ったまま赤ちゃんを抱くシーンとか凄い緊迫感でした。本業のコメディアンの仕事に差し支えかねないレベル。
 そして、トップ・ミュージシャンのオーラを完全に消し去ったすっぴんのマライア・キャリーが社会福祉のカウンセラーを好演してるのも話題。あと、何故だかレニー・クラヴィッツも男性看護士役で出演してます。こっちは妙にセクシーという意外には特に印象なしの小さな役でしたが。
 さて、芸人やポップ・スターが活躍し主役も個性的な新人が務める本作で割を食ったのが、『デジャヴ』『ミラーズ』のヒロイン役で知られる主演級女優ポーラ・パットン。ドロップアウトした問題児達の更正に尽力する女教師という大役をきちんと演じながらモニークとの絡みが薄いせいで美味しい所を全部マライアに持ってかれちゃいました。また、フリースクールの生徒達が無駄に美形揃いなのも彼女の足を引っ張ることに。主役のガボリー・シディベがリアルにフライドチキンをバケツ食いしそうな外観であり役柄上愛嬌を振りまくわけにもいかないため華を添える役回りが一杯必要とはいえ急に不自然になるんですよね、学校のシーン。となれば人格者の先生が一番嘘っぽくなるのは必然なわけで。それにしても、あんなにルックスもスタイルも整ってるのにアルファベットが書けない娘ばっかの教室ってショッキングですな。

プレシャス [DVD]プレシャス [DVD]
(2010/11/05)
ガボレイ・シディベ、モニーク 他

商品詳細を見る
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://mappil.blog65.fc2.com/tb.php/468-60dff527
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。