「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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Shall we Dance?

 周防正行監督の「Shall we ダンス?」のアメリカン・リメイクです。驚いた事に筋立てから台詞回し、ギャグ、キャラクターまで日本版をほぼ踏襲、しかし作品テーマはまるで違うという面白い事になっています。オリジナルは日本の風土と社交ダンスのミスマッチが肝だったわけで、それをどう料理し何故変更したのか色々想像して楽しむ事が出来るので、オリジナル未見の人は両方観る事をお薦めします。それと、字幕はイマイチなので日本語吹替えを推奨。

 欧米のエグゼクティヴ層って社交ダンスをマスターしてて当たり前なイメージだったんですが、この映画が成り立つって事はそうでもないんですね。電車通勤も違和感だけどこれも思い込みなのかも。でも、やっぱり日米の文化の違いによる齟齬は存在してまして、特に日本のタブーがそのまま適用できないのが難点となってるんですが、極力別エピソードの付加は避けて日米の共通点を利用することでそれを克服したのは見事でした。
 ハリウッド映画らしくリチャード・ギア演じる主人公はくたびれたサラリーマンから弁護士に、その妻もパートの主婦からキャリアウーマンにステイタス・アップしてます。一番の変更点はヒロインの座を占めてるのがダンス教室の女教師じゃなくスーザン・サランドン扮する妻の方ってとこですが。オリジナルは「会社員とダンサーが互いに自分に欠けていたモノをみつける」話だったけど、コッチは「夫婦の幸せのカタチ」がテーマで日本版の浮気的な要素をかなり薄めてありました。これは50代カップルが主演のシニア向け映画なのです。「妻と家族を愛してるーっ!」ってのが前面に出てるのがいかにもアメリカ。

 尺が30分もスリム化されたおかげで、日本版を彩った個性的サブキャラ達のエピソードどころかダンサー役のジェニファー・ロペスの心理描写まで端折ったので話が薄くなりすぎた印象は否めません。ちょっと洗練されすぎです。あと、リメイク版に付け加えられた息子が、円満な米国家庭なら子供が2人はいるという以外に意味を為してないのも残念。
 中年男が突然ダンスに恋し人生が輝いていくっていう幹の部分は上手く表現されてたと思います。本当に楽しそうだし格好いいです。音楽とダンスシーンの演出も確実にリメイク版の方が上。振り付けは派手だし選曲もいいです。日本の社交ダンス競技会がチープなのだから仕方ないけどゴージャスさは段違いです。ただオリジナルで竹中直人が演じたラテン・マスターまで格好よく見えてしまうのがマイナスですねぇ。あの面白さは竹中さんにしかできないんだろうけど。

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リチャード・ギア (2005/10/28)
東宝

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