「Wring that Neck」

DVDで観た映画の感想

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アイランド

 これは近未来SF大作を期待した人とマイケル・ベイ映画を期待した人では大きく評価が分かれそうです。勿論、泣きをみるのは前者。ストーリーそっちのけのスペクタクル満載でカットつなぎもお構いなし、それがマイケル・ベイ。考証よりもアクション優先、とりあえず激突と爆発はお約束、必然性という言葉は無い、それこそがマイケル・ベイ。

 そんな訳でSFコーナーに陳列されているだけで迷惑なこのアクション映画、しかし、その序盤は70年代の本格SFを彷彿する展開を見せ、作風を知ってる者はマイケル・ベイのくせに生意気だとか思ってるだけなんだけど、深遠なドラマや緻密な設定を期待したSFファンが己の過ちに気付くのには1時間近くかかるという凶悪な代物です。キューブリックとかならそのままダークなハードSFになるかもですが、これはベイ監督の映画なのでここから本領発揮の大味アクション三昧なのでした。
 かといってベイ作品フリークがお腹一杯になるかというとそうでもなく。原因は意外に纏まってる事、これに尽きます。いや、荒唐無稽の大破壊アクションもクラクラするカメラワークも希薄なストーリーも健在なんですけどね。でも想像できる範囲の事しか起こらない。決定的に破綻したバカ映画を期待してる者にとっては肩透かしなのです。普通に面白いありきたりのハリウッド映画なんですがそれじゃ物足りない。

 それにしても激しく死人が出る映画でした。秘密裏に解決したい筈の追っ手が警察と繰り広げる凄まじすぎる銃撃戦、積荷が落ちても気にしないで走り続ける運ちゃんが素敵なド迫力カーチェイス、網でキャッチすれば死なない理論の超高層落下アクションなどなど、無垢なだけに容赦の無い主役カップルと大雑把な元特殊部隊のせいで犠牲者が続々・・・。ラストも無駄にスケール感を強調して感動的に見せかけて誤魔化してるけど、どう考えても幸せな結末とは思えないブラックなシーンで、あの先に悲劇的な展開と死体の山を想像してしまうのでした。
 それと、劇中の企業が商品の欠陥に迅速にリコールを決めて不良品を廃棄処分ってのを観ながら、「カリキュラムで自己犠牲精神を刷り込めばリコールを避けれるんじゃ?」とか、「オーナー以外の直ぐ必要な人にパーツ売りすればかなりの損害額を回収できるんじゃ?」とか、企業の人よりもよっぽど鬼畜なことを次々と考えてしまうマピールさんの倫理観も問題だと思いました。

アイランド アイランド
ユアン・マクレガー (2005/11/25)
ワーナー・ホーム・ビデオ

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